内容説明
明治維新から始まる海洋気象台の成り立ちと、神戸海洋気象台に集められた膨大な海洋観測データを蓄積した、通称「神戸コレクション」を、歴史とともに紹介する。
目次
第1章 近代日本の海洋観測黎明期(勝海舟と坂本龍馬と荒井郁之助;旧幕臣の手で進めた気象事業 ほか)
第2章 海洋気象台の誕生(船舶会社の寄付でできた海洋気象台;関東大震災で活躍した海洋気象台の無線施設 ほか)
第3章 海洋気象台の歩んだ道(黒潮の大蛇行の発見;海洋観測を競った神戸の「春風丸」と東京の「凌風丸」 ほか)
第4章 「神戸コレクション」の誕生と計り知れない価値(神戸コレクションの誕生;神戸コレクションの活用 ほか)
第5章 現在の海洋気象台(海洋気象台の仕事;アルゴ観測と海の天気図)
著者等紹介
饒村曜[ニョウムラヨウ]
1951年新潟県生まれ。新潟大学物理学科卒業後、気象庁に入る。予報部予報課予報官、観測部統計室補佐官、総務部企画課技術開発調整官、気候・海洋気象部海洋情報室長などをへて、現在、東京航空地方気象台長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。