感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
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基本的には2・5部構成。第1部で、修道成の成立についての学説を検討する。第2部て、修道成の成立に迫る。最後の補論でグノーシス主義との関係を説明する。修道制について10冊以上読んでいたので、知識不足のためにわからないところはなかった。読みやすい論文だった。2017/06/22
鏡裕之
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キリスト教はキリスト亡き後、殉教願望が恐ろしいほど強い宗教である。信者は殉教を目指しているところすらあった。個人的に興味深かったのは、キリストが大酒飲みだったこと、聖霊降臨の後、キリストの弟子たちが妻を連れて歩いていたこと、260年のガリエヌスの寛容令以降、殉教が劇的に減少していく中で、殉教に代わる個人的救済の道として禁欲と修道制が成立したのではないかということ。2017/06/22
陽香
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200803102013/06/27
Abdiel
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3世紀後半から4世紀前半にかけてのエジプトでの修道制を挙げて、キリスト教における修道制の成立について考察する。マニ教の修道制、グノーシス主義との関わりなどの話は興味深い。巻末に注が丁寧に付けられているが、素人にはなかなか馴染みの無い話なので、難解に感じてしまう。周辺の知識も必要なのだと思うし、それがあれば理解も大分深くなりそうだ。取り上げている資料について、更に知る機会があれば良いのだが。(パウルス伝、アントニオス伝、師父たちの金言、ナグ・ハマディ文書等)2009/02/13
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- 電子書籍
- 週刊東洋経済 2014年2月15日号 …