叢書パルマコン・ミクロス<br> “ていねいな暮らし”の系譜―花森安治とあこがれの社会史

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叢書パルマコン・ミクロス
“ていねいな暮らし”の系譜―花森安治とあこがれの社会史

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422701806
  • NDC分類 365
  • Cコード C0036

出版社内容情報

羨望と同時に嫉妬をもかきたてる〈ていねいな暮らし〉は、現代日本特有の文化なのだろうか。
花森安治の足跡から中華圏における流行まで、連綿と続く〈暮らし〉へのあこがれの社会史を追う。

***

〔…〕本書を準備している中で、この三つの椅子の偶然に出会ったとき、あらためて『暮しの手帖』巻頭に毎号掲げられている「これは あなたの手帖です」というメッセージを思い出さないわけにはいかなかった。

  すぐには役に立たないように見えても
  やがて こころの底ふかく沈んで
  いつか あなたの暮し方を変えてしまう

という花森の言葉が、期せずして筆者自身の〈暮らし〉の中で予言として成就していたことになる。ほらね、と言わんばかりの花森の得意気な表情が脳裏に浮かぶ。
 数十年前に記事を読んだ記憶も、椅子の名もメーカー名も産地も、新しく椅子を購入するときの筆者の念頭にはなかった。にもかかわらず、それを選んだ。つまり『暮しの手帖』が筆者の「こころの底ふかく沈」めていたものは、モノとしてのその椅子ではなく、そのモノの魅力について熱く語る花森の「モノ・ガタリ」だったと言える。形あるモノは滅びるが「こころの底」にしみこんだ「モノ・ガタリ」が消えることはない。
(筆者「あとがき」より)

内容説明

「モノ」から「モノ・ガタリ」へ。羨望と同時に嫉妬をもかきたてる〈ていねいな暮らし〉は、現代日本特有の文化なのだろうか。花森安治の足跡から中華圏における流行まで、連綿と続く〈暮らし〉へのあこがれの社会史を追う。

目次

第一章 〈ていねいな暮らし〉問題―花森安治のうしろ姿
第二章 『暮しの手帖』―彼のつくりだしたもの
第三章 花森安治の時代―そのとき、何を着ていたか
第四章 丘の上の赤い屋根―彼はどこにいたのか
第五章 神戸を歩く―彼はどこから来たのか
終章 〈暮らし〉は、どこから来て、どこへ行くのか

著者等紹介

佐藤八寿子[サトウヤスコ]
1959年東京生まれ。1982年上智大学文学部国文学科卒業。ミュンヘン国際青少年図書館勤務などを経て、2002年京都大学教育学研究科博士後期課程学修認定退学。2011年より文化サロンKollegium Kyoto主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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