大地と生きる住まい―開墾地にみる農村住宅の近代化

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大地と生きる住まい―開墾地にみる農村住宅の近代化

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784422501345
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0052

出版社内容情報

 近代初期の開墾・開拓は、新たな農地や町を開発する殖産興業に加え、士族授産の意味が強かった。住宅の建設は一部を除いて移住者に委ねられ、入植者は厳しく過酷な住環境に置かれていた。
 だが、米騒動を契機に政府は食糧増産のため耕地拡大策に着手する。入植者が開墾事業に専念し、事業を速やかに進めるためには住環境の充実が不可欠なため、開墾地の住宅や共同施設に対する改善支援を展開した。開墾地は最新の農村住宅と、公会堂や共同食堂、作業場など共同体としての設備を備えた「理想村」を目指した、まさに「農村の社宅」ともいうべき存在だった。
 開墾地は往時は全国で4000地区弱、総戸数1万2000戸余りにのぼったが、すでに建設から80年以上が過ぎ、住宅の建て替えや世代交代も進み、当時の姿は消えつつある。
 本書は長年の実地調査に加え、農林省刊行物や各地に残る開墾関係の公文書、図面資料を渉猟し、明治から大正期の米騒動を経て昭和に至る農民生活の実像を、具体的な生活の場となった建物を通して連続的に捉え直す。

内容説明

建物からみた大正・昭和の農民生活の実像。明治以降の開墾・開拓事業は米騒動を機に大きく変容する。最新住宅と共同体の設備を備えた「理想村」の建設を目指し行われた農村住宅改善の実態を、岩手・宮城・山形・福島・茨城・長野・兵庫・熊本の8県の実地調査や各地に残る公文書をもとに解明する。日本近代住宅史の欠落を埋める画期的な研究。

目次

第1部 近代開墾と農村生活改善(開墾地の住宅施策―農村住宅改善の先進地として(小沢朝江)
開墾地移住奨励制度の運用と実績(小沢朝江)
農林省が目指した「理想の農村」像(長田城治))
第2部 開墾地の住まいと生活(模範農村の先行例―山形県営萩野開墾地(小沢朝江)
『婦人之友』が報じた共同生活像―岩手県営岩崎開墾地(小沢朝江)
東北更新会が理想と評した新住宅―宮城県営広渕沼開墾地・短台耕地整理組合(小沢朝江)
農村指導者教育と開墾―福島県矢吹原開墾地(長田城治)
伝統民家から近代住宅への変貌―長野県常盤村中部耕地整理組合(小沢朝江)
松田喜一が指揮した共存共栄村―熊本県営南新地干拓地(長田城治)
地区を超えた住宅改善の成果―兵庫県小束野耕地整理組合・西光寺野耕地整理組合(小沢朝江)
今和次郎・竹内芳太郎設計による「理想的農家住宅」の実現―茨城県新興農場(野村渉))
第3部 農村住宅改善の普及啓発を担う(農村指導者教育が担った住宅改善の普及(野村渉)
開墾地移住奨励がもたらしたもの(小沢朝江))

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