出版社内容情報
知ると楽しくなる体のひみつ!
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朝起きて顔を洗うときから、鏡に目をやれば、
無意識のうちに髪の毛やまゆ毛、まつ毛など、
自分の毛を見ています。
身近なイヌやネコなどの動物を見るとき、
なでたり抱いたりするとき、
実際に目に映ったり手で触れたりしているのは、
ほとんどが体をおおっている毛です。
でも、そんな毛のことを
私たちはどれだけ知っているでしょうか?
「毛」とは、せまい意味では
人間の髪の毛や哺乳類の体毛をさしますが、
それ以外にも、多くの生き物の体に
毛のようなものが生えています。
それらも、ふだん私たちは毛とよんでいます。
よく見ると、小さな虫にも
植物にもさまざまな毛が見られます。
それぞれの生きる環境のなかで、
毛はどんな働きをしているのか?
そのためにいったいどんな毛をもっているのか?
生き物の暮らしと毛の役割に注目してみると、
多様な毛のそれぞれに
びっくりするような工夫が潜んでいたりします。
一方、ほとんど裸の人間にとって、
毛は何のためにあるのでしょう?
なぜ決まった場所だけに
決まったように生えるのか?
なぜ髪の毛だけが長く伸びるのか?
なぜ黒かった髪が白くなったり、
ふさふさだった髪が薄くなったりするのか?
自分たちの毛のことでも、
不思議なことだらけですよね。
「髪形」には、人間ならではの
社会的な側面もあります。
そんな気になる毛のひみつに
出会う旅に出かけましょう!
いろんな毛のことを知ると、
もっと知りたくなるようなおもしろい発見が
きっとたくさんあるはずです。
本書はやさしい色彩のイラストや写真を用いながら、
毛のしくみや役割、
さまざまな生き物の毛の不思議について、
人体、動物学、歴史、社会、芸術、心理など、
関連するさまざまなトピックで
簡明に解説していきます。
7~9歳以上のかた向けですが、
中高生や大人でも十分に発見のある、
知識本的内容になっています。
【目次】
そもそも「毛」って何なの?
◆毛をもつ動物の仲間
◆鳥にも、虫にも、葉っぱにも
◆毛は何のためにあるの?
◆毛のしくみ
◆人間に生える毛
◆毛をまとう
人間の毛
◆なぜ体毛がうすいの?
◆髪の毛はどこまで伸びる?
◆いろんな毛、何が違う?
◆どうして、ハゲる?
◆人間の毛のもうひとつの働き
◆じゃまな毛も
◆体の中の毛がすごい
生き物たちの毛
◆哺乳類の毛の役目
◆鳥たちの羽毛の役目
◆虫たちの特別な毛
◆こんな毛、あんな毛、変わった毛
◆針のようなのも、トゲのようなのも
◆ネコの毛のひみつ
◆イヌの毛のひみつ
◆ウールのもとはヒツジの毛
◆あったかい! この毛だれの毛?
◆植物もよく見ると
毛の歴史と雑学
◆「毛」をあらわす漢字
◆世界の髪形の歴史を旅する
◆ちょんまげの歴史
◆毛の意外な使い道
◆「毛」にまつわることわざ・慣用句
◆髪のために知っておきたいこと
◆さくいん
内容説明
私たちは、毎日、毛を見て暮らしています。鏡をのぞいても、人と会っても、イヌやネコを抱いても…そこには毛があります。よく見ると、小さな虫にも、植物にも!そんな毛のこと、どれだけ知っているでしょうか?毛って何のためにあるんだろう?動物たちのいろんな毛には違う働きがあるのかな?目を向ければ、知りたいことがいっぱい。気になる毛の“ひみつ”を見つけに出かけましょう!
著者等紹介
今泉忠明[イマイズミタダアキ]
1944年東京都生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現 文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、環境庁(現 環境省)のイリオモテヤマネコの生態調査などに参加。上野動物園で動物解説員を務める
しょこら・ぺす[ショコラペス]
挿絵画家・イラストレーター。武蔵野美術大学造形学部テキスタイル専攻卒業。水彩タッチのやわらかな世界観で絵本・児童書・月刊保育絵本等の挿絵を多数手がけている。文と絵を手がけた絵本に、キャラクター絵本出版大賞優秀賞受賞作品の『やねうらべやのせんぷうき』(CHICORA BOOKS)など。日本児童出版美術家連盟会員、絵画教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



