すべてが武器になる―文化としての“戦争”と“軍事”

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

すべてが武器になる―文化としての“戦争”と“軍事”

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月23日 08時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422300795
  • NDC分類 559
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「日本刀は武器なのか芸術品なのか?」といった問いに向き合わず、武器=破壊=悪/文化=創造=善という二項対立を声高に唱えてきた敗戦国日本。しかし、その単純な二項対立は、特殊な現代日本イデオロギーにしか過ぎないことが鮮明になりつつある。本書は、武器と文化の不可分な関係をあらゆる時代や事象から、面白くかつ説得的に述べることで、新時代に必要とされる戦争論や軍事論の基礎的な知識を提供する、戦争文化論である。

内容説明

“武器=破壊=悪/文化=創造=善”という、敗戦国日本に顕著な特殊二元論。その袋小路を抜け出すための思考を養う、戦争文化論入門。その鋭利な刃物は、兵器なのか道具なのか?

目次

序章 芸術的、宗教的、象徴的―武器へのまなざし
第1章 動物、健康、保存食―生きている武器たち
第2章 鉄道、飛行機、カメラ―組み合わせて武器にする
第3章 ネジ、工具、標準化―武器とものづくりの発想
第4章 語学、民族学、宗教―武器になりうる人文知
終章 文化、戦争、平和―結局すべてが武器になる

著者等紹介

石川明人[イシカワアキト]
1974年東京都生まれ。北海道大学卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。北海道大学助手、助教をへて、現在、桃山学院大学准教授。専攻は宗教学、戦争論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

111
マーチン・ファン・クレフェルトの『戦争文化論』にタイトルが似ているなと思ったらしっかり参考文献に入っていたよ。キリスト教が日本軍の占領地慰撫に協力していたとか、非専門家で知っている人がどれほどいるものか。「戦争と平和」は二項対立するものではないと著者の意見に賛同する。平和と戦争は光のスペクトルの如く連続しているのものだから。兎に角、啓蒙されるとはこのことかと思わせる一冊である。2023/05/10

榊原 香織

67
読み易い。 ビックリ兵器、第2次大戦、イギリス軍のカーペットレイヤー(カーペットを敷く機械) インドシナ戦争の犬のパラシュート部隊、4つ足で上手に着地したそう。 様々な技術が発明されるとすぐ軍事利用され、それで発展する。 人間っていったい何なんだろう。  言語、など、人文系も武器と言える2022/01/11

サケ太

20
非常に興味深い1冊。題名や表紙の言葉には納得してしまっているが、形のある者だけが武器とは限らない。言語、文化、武器と形容するにも憚るものから、言われてみれば「武器」と呼べるのかもしれないと納得するものまで。なんにでも武器になりうる。武器として活用しうる。『何よりもまず、私たち自身が武器であり、凶器だったのだ。この世のさまざまな武器も、あるいは武器ではないように見えるものも、実はどちらも私たち自身の投影のようなものかもしれない。』。平和とは何か。いつだって人を傷つけ得る自分がどのようにそれを得られるのか。2022/04/10

Akito Yoshiue

11
目から鱗が落ちまくる良書。目の付け所がいいし、文章がとにかくわかりやすい。最後の方がやや駆け足だが、とても読み応えのある一冊だった。2022/05/09

あんぽんたん

4
表紙を見ると刃物や鈍器が並んでおり、そういった類のものが歴史上どのように武器として扱われるようになったのか、そんな内容の本だと勝手に思った。しかしそんなことは全く書かれておらず、そもそも武器とそうでないものの違いを突き詰めていく。いい意味で期待を裏切られた。結果、それらの境界がいかに曖昧かを認識させられる。平時、武器を使って金稼ぎなんぞ悪魔の所業と感じても、実は自分がやっている仕事も戦時には武器になりえるのである。最後のまとめも示唆に富んでおり、本全体がキレイにまとまっている面白い本2021/11/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18045610
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。