出版社内容情報
〈シリーズ序言〉
平和を欲すれば、戦争を研究せよ
好むと好まざるにかかわらず、戦争はすぐれて社会的な事象である。それゆえ「戦争学」の対象は、単に軍事力やその運用にとどまらず、哲学、心理、倫理、技術、経済、文化など、あらゆる分野に及ぶ。おのずと戦争学とは、社会全般の考察、人間そのものの考察とならざるを得ない。
本シリーズが、戦争をめぐる諸問題を多角的に考察する一助となり、日本に真の意味での戦争学を確立するための橋頭堡となれば幸いである。
〈本書について〉
軍事戦略とは何か、軍事戦略の成否を分けるものは何か。
先行研究と豊富な事例を交えつつ、古今東西の軍事戦略を分析。殲滅・攪乱から消耗・疲弊、抑止・強制、斬首・標的殺害、さらには現代戦で必須のサイバー戦略まで、各種戦略を類型化し、その概念や歴史的背景、理論的争点を明らかにする。
日本の安全保障、現代国際政治の考察に示唆を与える1冊。
〈目次〉
第1章 軍事戦略とは何か?
1 軍事戦略の分類
2 軍事戦略の策定
3 軍事戦略の実践
第2章 殲滅と攪乱
1 殲滅戦略
2 攪乱戦略
3 攪乱戦略と「間接的アプローチ」
第3章 消耗と疲弊
1 消耗戦略
2 疲弊戦略
3 消耗・疲弊戦略の採用
第4章 抑止と強制
1 抑止戦略
2 強制戦略
第5章 テロとテロリズム
1 戦略テロ爆撃
2 テロリズム
3 新たなテロリズム?
第6章 斬首と標的殺害
1 定義
2 斬首戦略
3 標的殺害戦略
第7章 サイバー・パワーと軍事戦略
1 サイバー戦争
2 サイバー・パワー
3 サイバー戦略
第8章 軍事戦略の成否を分けるものとは?
1 軍事戦略の成功要因とは?
2 軍事戦略の失敗要因とは?
訳者解説
参考文献
索引
内容説明
軍事戦略とは何か、軍事戦略の成否を分けるものとは何か―先行研究と豊富な事例を交えつつ、古今東西の軍事戦略を分析。殲滅・撹乱から消耗・疲弊、抑止・強制、斬首・標的殺害、さらには現代戦で必須のサイバー戦略まで、各種戦略を類型化し、その概念や歴史的背景、理論的争点を明らかにする。日本の安全保障、現代国際政治の考察に示唆を与える1冊。
目次
第1章 軍事戦略とは何か?
第2章 殲滅と撹乱
第3章 消耗と疲弊
第4章 抑止と強制
第5章 テロとテロリズム
第6章 斬首と標的殺害
第7章 サイバー・パワーと軍事戦略
第8章 軍事戦略の成否を分けるものとは?
著者等紹介
エチェヴァリア,アントゥリオ[エチェヴァリア,アントゥリオ] [Echevarria,2,Antulio J.]
米陸軍大学教授、同戦略研究所国家安全保障部長。博士(近代欧州史、プリンストン大学)。米軍士官学校准教授、オックスフォード大学客員研究員などを経て現職
前田祐司[マエダユウジ]
防衛省防衛研究所、政策研究部防衛政策研究室研究員。修士(国際関係論、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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