内容説明
苦悩、失意、不安から救ってくれる言葉。得意、慢心を諌める言葉。人生の転機に後押しをしてくれる言葉。そして、その豊饒たる知恵にこそ、現代のわれわれが破壊してしまった、かつての日本人の美質と気概が厳然とある…。先人たちの時代を超えた名言百語を抽出し、いまを生きる日本人に贈る“座右”の一冊。
目次
前章 人に縁起あり
第1章 人間に生まれてよかった
第2章 信じるこころを養う
第3章 人の世の常なきを知る
第4章 我執を捨て豊かな心境に
第5章 すべての迷いは渇愛から
第6章 自愛のこころで他者を愛す
第7章 生きとし生けるものを慈しむ
第8章 あるがままの姿に学ぶ
後章 「生・老・病・死」を離れて
著者等紹介
百瀬明治[モモセメイジ]
1941年、長野県生まれ、京都大学文学部卒業。『表象』同人。『季刊歴史と文学』編集長を経て作家活動に入る。歴史作家としてとくに宗教史に詳しい。日本史へのユニークな視点、論調で読者の熱い支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
6
●極楽浄土に往生するのに、9つの階位があるという。上品の上生・中生・下生、中品の・・、下品の・・・の9つ。 ●生命あるものは六道輪廻といって、地獄・餓鬼・修羅等6つの世界を転々と回るといわれるが、そのな かで業苦のめぐりを抜け出し、浄土へと往生できる信仰心を紡ぎ出すことのできるのは、この世、人間界だけであるとされた。▼だから、仏教は人間に対して説かれているのであり、人間界に生まれ落ちたのは、したがって大きな幸運としなければならない。・・・本文より2020/03/13
B.J.
5
●腹がいっぱいだと美味しいモノの味もわからなくなるが、常に腹中に空白があって求める心が切であれば、自ずから得られた時の感激は強くなる。▼安易な選択は、結局小さな実りしかもたらさないのである。 ・・・本文より 2020/02/24
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
1
☆×4.0…実にありがたい智慧の数々。サブタイトルの表記もそれにふさわしいもの。本当にありがたいお言葉です。決して堅苦しいものでなく、心表れるものなのですが、唯一惜しいのはその引用した言葉の現代語訳がないということ。より一層その言葉をかみ締めたかったのでその点は惜しかったです!特にすごかったのは一休の言葉。なにやらすごいものを残していたみたいで。本当に既成の枠にはまらない人だったんですねぇ。2012/05/18
-
- 和書
- 怪人対名探偵 講談社文庫