ひゃっか!―全国高校生花いけバトル

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866510965
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かるた、書道、なぎなた、次は……生け花!かるた、書道、なぎなた、次は……生け花!
目指せ、「花の甲子園」!
花を愛する女子高生・春乃と大衆演劇の花形・山城貴音のコンビが頂点を狙う!
シリーズ累計30万部突破「羽州ぼろ鳶組」で大注目の著者が贈る青春ドラマ!

都内に住む普通の高校二年生、大塚春乃。彼女は昨年の「全国高校生 花いけバトル」決勝を見て以降、この大会に出ることが目標になっていた。香川に住む花屋だった祖母を喜ばせたい一心で始めた生け花だったが、祖母の地元で行われるこの大会で活躍する姿を見せられれば、大好きだった祖父が亡くなり落ち込む祖母を元気づけられると思ったのだ。
しかし、高校生にとってはマイナーで敷居の高い「生け花」をやってくれる友人はなかなかおらず、二人一組での出場が義務付けられているため、春乃はそこから躓いてしまう。そんな中、参加者を捜していた春乃の前に現れた転校生・山城貴音。父が大衆演劇の座長だという彼は、その修業で華道を習っており、春乃が勉強を教える代わりに大会に出てくれるというのだが……。
高校生たちの花にかける純粋な思いがきらめく、極上の青春小説。

【花いけバトルとは】
即興で花をいける、5分の勝負。参加資格は国内の全高校生で、2人1組でエントリー。花をいける所作も審査対象となり、観客と審査員によるジャッジで勝敗を決める。
2018年大会は全国9地区(東北・北陸・関東・東海・近畿・四国・香川・広島・九州)で予選が行われ、決勝大会は8月に香川県高松市にて開催された。

今村翔吾[イマムラショウゴ]
著・文・その他

内容説明

目指せ、「花の甲子園」!花を愛する女子高生と大衆演劇の花形のコンビが頂点を狙う!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

280
今村翔吾さん、時代小説だけではないんですね。現代小説もいいですね。ズバリ生花の甲子園です。假屋崎省吾さんがこれを読めば『生花は格闘技よ!』と言いそうだ。今村翔吾作品の友情出演!?もあり、生花のバトルの迫力は花の名前がわからなくてもイメージが湧き、楽しく面白く読めました。もう高校生でなくても、現在進行形の高校生も間違いなく春乃と貴音のような高校生活は皆が羨ましく思うのではないかな。俳句、写真、かるたなど文系にもっと光が当たってほしいですね。2019/03/16

しんたろー

226
今やエンタメ時代劇の旗手・今村さん初の現代劇は青春もの…アニメ装丁で敬遠していたが「もっと早く読めば良かったー!」と叫ぶほど面白かった。実在する事を知らなかった大会を目指す主人公・春乃とイケメン転校生・貴音が繰り広げる「熱血少女漫画」はワクワクさせて熱い!大衆演劇一座を絡めて単なる学園ものにしなかったのも良いし、大会の様子が目に浮かぶ描写も楽しい。もはや得意技でもある人物設定の巧みさと山あり谷ありの展開も職人芸。『ぼろ鳶』ファンには嬉しい「彦弥」の末裔にもニヤリ。この調子で現代ものもドンドン書いて欲しい♬2019/10/29

いつでも母さん

204
読み友さんに薦められて正解の一気読み。今村作家が描く『花の甲子園』!いや、確かにバトルなのだ。高2の春乃はその大会に出場するために相方探しから始まるのだ。ようやく見つけたのは転校生・大衆演劇一座の山城貴音だった。ちょっとしたドロドロの場面もあるけれど、そこは今村さんだもの人物が活き活きと動き回り、真摯に花に向き合う姿勢が好ましい。多少昔取った何とやらで華道を齧った者の端くれとしては面白く読んだ。ー花は思い出にいつも寄り添うー春乃の祖父の言葉は染みる。2018/11/08

のっち♬

191
華道同好会唯一の会員春乃は大衆演劇を家業とする転校生貴音と組んで全国高校生花いけバトルに出場する。共に経験者かつ年頃の難しさのない設定(華を表徴したような造形)はマイナーな分野を映す意味でも成長物語としても面白みに欠け、技巧面に関しては多くの素人が置いてけぼりを食らいそう。意表を突いた手段も繰り出されるが結果的に勝っても負けても炭酸の抜けたコーラの如く味気ない。本書で提起される華道の本質はエンタメであり機転重視な相対評価の舞台。本筋と乖離した演劇や男の美学などは著者の執筆モットーと密接な結びつきを感じる。2022/06/20

海猫

190
花いけバトルというのをこの本で初めて知り、なんとなく読んでいくと展開もキャラクターも弾んでいて、どんどんワクワク感が高まる。ヒロイン・春乃も可愛らしいけど、コンビになる山城貴音の男前っぷりがいいねえ。また花いけバトルと大衆演劇を組み合わせるアイデアが粋。登場人物に気持ちが入ったおかげで、バトル場面はドキドキハラハラ。その上、綺麗さ華麗さも伝わってくる。文章や構成が端正ですねー。とても良い青春小説を、読ませてもらいました。映画やドラマの原作に良さそう。羽州ぼろ鳶組シリーズ読者にはちょっと嬉しいオマケあり。2018/10/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13149475
  • ご注意事項

最近チェックした商品