強制収容所グーゼンの日記―ホロコーストから生還した画家の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422300405
  • NDC分類 976
  • Cコード C0022

内容説明

ユダヤ系イタリア人画家アルド・カルピ(1886‐1973)がオーストリア北部のグーゼン強制収容所に収監中、看守の目を逃れて命がけで書き留めてきた日記とスケッチを完全収録。ナチスの強制収容所の中で危険を冒して書かれた「生存者」としての記録は、回想録として事後にまとめられたものでなく、現場で直接書かれ発信されたものとしてきわめて貴重。口絵に収録したモノクロのスケッチも、写真以上の生々しさでもって観る者に迫る。

目次

1 一九四四年一月二十三日から十二月までの記録(逮捕;サン・ヴィットーレ刑務所で;マリアへの最初の手紙;尋問;アウトハウゼンへの“移送”;マウトハウゼン;ブロックからブロックへ;グーゼン労働収容所;採石場;病気 ほか)
2 一九四四年クリスマスの日記
3 一九四五年二月十三日から四月十三日までの日記
4 一九四五年五月二日から七月二十四までの日記
付録

著者等紹介

カルピ,アルド[カルピ,アルド][Carpi,Aldo]
1886年10月16日、ミラノ生まれ。ブレラ美術学校を1910年に卒業。ヴェネツィア・ビエンナーレ展で、1912年『夕食の後に』が受賞。1930年、フレラ美術学校に美術教授として招聘。イタリア国内で次のような数多くの受賞歴に輝いている。文部省金賞二回(1918、1962)、ウンベルト皇太子記念賞(1925)、フィーラ賞(1955)、ミラノ名誉市民金賞(1956)、ブレラ美術学校教授功労者(1958)など。1973年3月27日、ミラノで亡くなった

川本英明[カワモトヒデアキ]
1955年奈良県生まれ。早稲田大学在学中よりイタリア語とイタリア文学を学ぶ。ペルージャ国際大学留学後、イタリア文学・映画の研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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