続・大阪古地図むかし案内―明治‐昭和初期編

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続・大阪古地図むかし案内―明治‐昭和初期編

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422250601
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C0026

出版社内容情報

好評「大阪古地図むかし案内」続編。明治~昭和初期の近代古地図を題材に、大阪の地誌や暮らしを探る。折込み古地図の付録つき。

明治~昭和初期の近代古地図を題材に、大阪の地誌や暮らしを探る案内書。俯瞰図と細部拡大図の両方から謎解きを試みる「読み解きスタイル」という独自の趣向で、見応えと読み応えを兼ね備えた構成とする。市街図から鉄道路線図、鳥瞰図(パノラマ図)、観光案内図まで、多種多彩な地図の細部を解読する面白さを味わいながら、大阪各地の歴史・地理・文化がわかる本。好評「大阪古地図むかし案内」の続編。折込み古地図の付録つき。

●前口上
◆第一章 怒涛の明治維新〈明治前期〉
第一図 新雕大坂細見全図(明治十六年〈一八八三〉) 明治のはじめ、四つの区があった
 明治十六年の梅田ステーション
 明治の大阪の象徴
 学校の転変に見る明治
 街のかたちが変わった
 市制公布前夜の大阪
第二図 御免遊女町松嶋廓之図(明治元年〈一八六八〉) 近代大阪最大の遊廓の計画図
 居留地対策としての松島遊廓開設
 目論見はずれる
 祭りと芸能と戦争と
 遊廓計画図が語るもの
 松島の四季
閑話一 工業都市の産声 大阪府重要工産地図(明治二十年頃)
◆第二章 博覧会と人力車のころ〈明治後期〉
第一図 大阪市と博覧会全地図 明治三十六年(一九〇三) 博覧会に五百三十万人
 二十世紀のはじめに
 博覧会が描いた近未来の生活
 第五回内国勧業博覧会見聞録
第二図 大阪市街図附人力車賃金表(明治三十五年〈一九〇二〉) 人力車が地図の主役になった
 人力車、いちばん身近な近代風景
 爆発的な普及で庶民の足に
 賃金表が語る車夫という職業
 明治のもうひとつの顔
 人力車でめぐる大阪名所
 巡航船との乗客争奪戦
第三図 古今対照大阪市街地図(明治四十一年〈一九〇八〉) 古代・中世・現在にまたがる時間地図
 古代の上町台地を彩るもの
 千七百年前と今をつなぐ
 中世の大阪へ
 星と鉾流しと天神祭
 明治の大阪と秀吉の影
 鉄道地図が塗り変わった明治三十九年
閑話二 築港図に見る時代の転換 明治三十年築港着手当時之図
◆第三章 市電にゆられ新名所遊覧〈大正時代〉
第一図 大阪市内外電車便覧 電車系統線入大阪市街地図(大正九年〈一九二〇〉) 市電網が地図を塗り変えた日
 市電開通と近代化の加速
 市電が生んだ四ツ橋筋
 「電車町程表一覧」が語る市電の時代
 市電唱歌の近代風景
第二図 大阪遊覧案内地図〔裏面・京都名勝遊覧図〕(大正十一年〈一九二二〉) 交通網が四通八達、遊覧時代の地図
 中心がいくつもある関西遊覧圏
 聖天、天満宮、泉布観が北部の三名所
 南北の「御堂」はじめ中部は歴史の色濃く
 新旧が渾然となった「天王寺公園」が南部の顔
 遊覧所の起点がなぜ四ツ橋なのか
 「大阪市区改正設計」が意味するもの
閑話三 裏面が面白い地図 大阪案内地図 楽天地案内及高野山總本山指定旅館

内容説明

明治~昭和初期の近代古地図を題材に、「読み解きスタイル」という見応えと読み応えを兼ね備えた独自の趣向で、大阪の地誌や暮らしを探る案内書。市街図から鉄道路線図、パノラマ図、観光案内図まで、多種多彩な地図の細部を解読する面白さを味わいながら、大阪各地の歴史・地理・文化がわかる本。折込み古地図の付録つき。

目次

第1章 怒涛の明治維新―明治前期(新雕大坂細見全図(明治十六年(一八八三))―明治のはじめ、四つの区があった
御免遊女町松嶋廓之図(明治元年(一八六八))―近代大阪最大の遊廓の計画図)
第2章 博覧会と人力車のころ―明治後期(大阪市と博覧会全地図(明治三十六年(一九〇三))―博覧会に五百三十万人
大阪市街図附人力車賃金表(明治三十五年(一九〇二))―人力車が地図の主役になった ほか)
第3章 市電にゆられ新名所遊覧―大正時代(大阪市内外電車便覧電車系統線入大阪市街地図(大正九年(一九二〇))―市電網が地図を塗り変えた日
大阪遊覧案内地図―裏面・京都名勝遊覧図(大正十一年(一九二二))―交通網が四通八達、遊覧時代の地図)
第4章 大大阪パノラマの時代―大正末期~昭和初期(大大阪明細地図(大正十四年(一九二五))―大大阪誕生の瞬間をとらえる
御大典記念新版大阪府庁御認可グレート大阪市全図(昭和三年(一九二八))―昭和のグレート大阪を描く ほか)
第5章 近代古地図散策(大阪市街全図(発行年不明)―近代古地図、発行年を読み解く)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saladin

2
今現在の興味の対象である、明治から昭和初期の近代古地図を材に取っている。当時の大阪の暮らしを知るにはこれも有効かと。市街図、鉄道路線図、パノラマ図、観光案内図など詳細に見れば色々と発見がありそう。著者の読み解きも勉強になる。実際に地図を手に取ってみたくなったな。2024/04/14

狐狸窟彦兵衛

2
「古地図」というには新しい、明治から昭和の初めの地図を元に大阪の歴史を振り返っています。人力車の時代と市電の時代のあいまに「巡航船」が活躍した時期があった。市電を通すことを難波橋筋の住民が反対したので、市電を通すために現在の難波橋は堺筋に架け替えられた。大阪の中心は四ツ橋だった。……へぇ。そうやったんやの連続です。100年の歳月の変遷の大きさに驚かされました。 2016/03/10

Osamu Imabeppu

0
明治あたりの大阪の古地図を基に大阪散歩するのはとっても楽しいね。松島、飛田はもちろん、大大阪、グレート大阪の謎が古地図から見えて来るよ。

わ!

0
「大阪古地図むかし案内」が江戸時代の古地図を主軸に話が繰り広げられたのに対して、この「続~」は、明治・大正の地図を主軸に話が進む。実は時代の地図になると、現代の地図に近くなってしまうから、あまり面白そうには思わない。ただし!地図と云うものは、正確さだけを追記すれば見やすいと云うものではないのだ。だから地図としての面白味は少なくなるのだが、当然リアルな地図はそれだけに街の歴史を語ってくれる。駅が移動したり、空き地がなくなったり…それを語ってくれるのが古地図なのである。2014/09/24

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