出版社内容情報
「短絡的に人間を捕らまえてはいけない。われわれの中にはわれわれの知らない部分もあるんだからさ。『君の中の未知の君』『私の中の未知の私』これを大事にするべきです。つまり自分をふくめて他人、それから世界、また別の世界──こういうものは一生かかったって汲みとれないものだろうからね」──遠藤周作。全集にも未収録の貴重な一冊が、新装判・珠玉のエッセイシリーズとして待望の復活!
内容説明
もし、幸せになりたいのなら弱虫な自分を好きになりなさい。新装版・珠玉のエッセイシリーズ最新刊。
目次
“光のあて方”しだいで好きな自分を生きられる
不幸の山から幸せをつかまえる方法
最高の自分をどう掘り出すか
誰にもわかない自分からの脱出
頭の力をもっと抜きなさい
自分をそこで止めてしまう人間の不幸
人生快適計画のすすめ
いま苦しいか、楽しいか、苦楽しいか
自分の中身にもっとゼイタクをしよう
自分の中の面白いヤツ面白くないヤツ
女性に好かれる哲学
「男と女」を知っているあなたへ
したいように思い通りに生きる心得
こんな自分を探してみないか
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
作家。1923年東京生まれ。慶應大学仏文学科卒業。55年、『白い人』により第33回芥川賞受賞。95年には文化勲章を受章。96年、多くの人に惜しまれながらこの世を去る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumako
9
おそらく60代後半に書かれた本。私も50歳前と若くないので判る部分が多かったです。しかし結婚している男にとっての生きる順番が、男(社会的な)として→父として→夫としてだったといのは、まあ女にしても同じなんだろうけど、忘れかけていました。これからは夫にたいしておおらかにならなければ…。 遠藤さんの造語「苦楽しい」は数年前から私の生きる支えです。「苦しいなかにも楽しいがあれば辛抱できる」この繰り返しが向上に繋がると信じています。2019/08/26
ようちゃ
7
若者へ向けた生き方指南本。昭和では、友達が出来てからその先について悩んでいたのに、どうしたら友達が出来るかと悩みが退化してしまったという。やはりコミュニケーションがし難く、浅い付き合いしか出来ない世の中になったからだろうか。女は男が、男は女が育て、馬鹿な女ばかりになったのは男の責任でもあるということには、なるほど納得。そして、企業は人間としてではなく機能、つまり役に立つか立たないかで人を選ぶようになる。これはもうそうなっている。英語や豊かな文化の作法の必要性にも言及し、具体的な意見も述べていて面白かった。2015/03/06
八王子M
2
元気が出た。それは内容もそうなんだけど、遠藤周作さんの、書き方が私にとって、すごくほっとするんだよね。苦楽しい、とか、0.5メートル先、っていう彼の言葉が、「あ、覚えておきたい」と思わせてくれる。遠藤周作さん、まだ2冊目だけど、これからもよろしくお願いしますね。2016/11/30
アイコアラ
1
色々なものに興味を持て!2014/09/10
読書好きになった
0
遠藤周作の本を初めて読みました。 肩の力を抜いて気軽に読める本で、一気に読めました。 2022/04/15
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