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出版社内容情報
【解説】
レヴィ=ストロースの特別寄稿、河合隼雄・鎌田東二による対談「日本神話とサルタヒコ」はじめ、旅する神ディオニュソスや孫悟空との比較、伊勢や九州など各地域でのサルタヒコ信仰の研究、手塚治虫『火の鳥』におけるサルタヒコ等の論考により、豊饒にして多層なサルタヒコの世界を探る。さらに細野晴臣、吉本ばなな、美内すずえ、田口ランディ、岡野玲子などの異界や聖地をめぐる不思議対談・鼎談も収めた超豪華アンソロジー。
【目次】
はじめに 鎌田東二
【巻頭論文】 サルタヒコ神についての若干の考察 クロード・レヴィ=ストロース
【対談】 日本神話とサルタヒコ 河合隼雄・鎌田東二
第1部 サルタヒコと世界神話
サルタヒコとディオニュソス、そしてエジプトの猿神 篠田知和基
南方世界のサル 猿田彦神話の基層を探る 後藤明
サルタヒコと孫悟空 入谷仙介
中国の神と日本の神 猿田彦・王の舞・開山 諏訪春雄
【対談】 ドン・ファンに導かれて 細野晴臣・吉本ばなな
第2部 列島の伝承文化とサルタヒコ
【執筆者一覧】
クロード・レヴィ=ストロース(民族学者・人類学者)、河合隼雄(臨床心理学者)、篠田知和基(比較神話学)、後藤明(オセアニア・東南アジア・南島の文化生態学)、入谷仙介(中国文学専攻)、諏訪春雄(比較民俗学)、細野晴臣(音楽家)、吉本ばなな(作家)、櫻井治男(神社祭祀研究)、小島瓔禮(比較民俗学)、高見乾司(詩人、画家、写真家)、美内すずえ(漫画家)、田口ランディ(作家)、荒俣宏(作家)、鈴鹿千代乃(古代文学・民俗学)、橋本雅之(上代日本文学・日本語学)、岡野玲子(漫画家)、宇治土公貞明(猿田彦神社宮司)
【姉妹編】
『謎のサルタヒコ』(鎌田東ニ編著、創元社刊 ISBN:4422230158)もご覧下さい。
内容説明
サルタヒコ伝承の発信している世界はたいへん多義的であり、象徴的であり、政治的でもあり、宇宙論的でもあるといった、謎と複雑性に満ちた物語世界として浮上してくる。そのサルタヒコが21世紀にどのようなメッセージをたずさえてよみがえるのか。
目次
第1部 サルタヒコと世界神話(サルタヒコとディオニュソス、そしてエジプトの猿神;南方世界のサル;サルタヒコと孫悟空;中国の神と日本の神;ドン・ファンに導かれて)
第2部 列島の伝承文化とサルタヒコ(猿田彦大神の地域伝承と信仰;伊勢信仰と海人の神サルタビコ;九州に生きるサルタヒコ;聖地巡礼)
第3部 サルタヒコへの新しい視座(サルタヒコが白かったとき;国譲り神話における猿田彦大神の位相;『火の鳥』とサルタヒコ;鳥と道の翁の知恵;日本の異界探訪)
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
武蔵丘短期大学助教授。専門は宗教哲学、日本思想史。1951年徳島県生まれ。猿田彦大神フォーラム世話人代表。国学院大学哲学科卒、同大学院神道学専攻博士課程修了。文学博士。神道ソングライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。