出版社内容情報
【解説】
15世紀に忽然と出現し,コロンビア南部からチリ中部に至る広大な領土と,1000万人の人口を支配したインカ帝国。インカ帝国の誕生から植民地時代の抵抗運動までを描く。
目次
第1章 黄金郷を求めて
第2章 インカ征服
第3章 変貌する社会生活
第4章 教会とインカの宗教
第5章 インカの復活
第6章 再発見されたインカ
資料篇 インカ帝国―その過去、現在、未来(コンキスタドールの証言;インカの物語;インカの宗教;2つの世界の衝突;宗教の習合主義;マチュ・ピチュの発見;ナスカの謎;インカ帝国の主要遺跡地図)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
インカの宗教や経済、子育て等知らなかったことがイメージアップできました。また挿し絵が多いためその点からも楽しめました。もう少し歴史が詳しかったら更に良かったです。2021/11/29
ちまりん
18
スペイン人による征服の時代を主に著している。随所に豊富な資料が散りばめられているので楽しく読むことができた。歴史に関しては大学時代授業で習ったことの復習という感じで真新しいものはなかったけど、文化や風習について詳しく書かれているのでより一層知識に深みができたと思う。2014/12/09
タク
9
20年前の本なので、今買うなら別の本をってのは同意/スペインの南米における大略奪は有名だけど、インカ帝国も大概な速度で周辺国服属させてんのよな。大勢の人間を人身御供にしてるし。どっちがいいのやら。2011/12/24
路地裏のオヤジ
5
今夏、クスコ、ナスカ、マチュピチュを旅したので、ある程度は知っていたが興味を持ち読んでみた。現地ガイドから聞いたとおりのスペインの暴虐非道ぶりに改めて怒りを覚えるとともに、インカの無防備ぶりと正直ぶりには思わずため息がでる。2018/08/11
ツカモトカネユキ
4
1988年原版発行の1991年訳版。画像をふんだんに取り入れて見た目がよいです。訳版のためか、文章の区切りと構成に読みにくさを感じます。発行から30年以上経っており、今現在では新たな発見により書き変わっている部分もあるかもしれません。自分が思っていたものと違った出来事での成り立ちを知り得ることができました。また、征服した国の違いなのか、その当時の国力の差なのか、北部アメリカ大陸の征服とは違った側面がみられました。短期間の間に一大勢力を拡大した帝国の神秘性の一端を読むことができました。2024/10/17