出版社内容情報
【解説】
高虎は,織田信長から秀長,秀吉,家康に仕え,伊勢・伊賀32万石の大名にまで出世。処世のうまさが災いして悪く言われることもあるが,本当はどうなのか?検証してみせる。
内容説明
豊臣秀吉から徳川家康へと激しく動く武家政治の世を、みごとに生きぬいた藤堂高虎は、そのすぐれた築城術にも示されるように、智謀の将。その生涯にスポットをあてて全貌にせまる。
目次
湖城の夢(猛虎誕生;父と子;ふるさと出奔)
胡蝶の舞(春風の安土城;但馬で新婚生活)
激流の大河(家康との出会い;恩人、秀長の死)
修羅の花(宇和島に築城;会津征伐・三成挙兵;関ヶ原決戦)
浜千鳥鳴く伊勢に(伊賀・伊勢入城;大阪冬の陣)
光芒の影(家康の死;家康と高虎;寒風に立ち向かった生涯)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
築城と世渡りの名人藤堂高虎を描いた作品。基本的に西軍びいきなので高虎もそんなに好きじゃなかったですが、豊臣秀長に誠心誠意忠義を尽くす姿はいいですね(秀長好きなので尚更。逆に秀吉に対してはドライなのも良い)。自分がいた城はもちろん、大阪城も江戸城も東照宮も高虎が築城に関わっていたとは。旧主や地元の人材を大切にしており、良い高虎像を描いていた。2016/09/10
ゆうへい
2
藤堂高虎が忠実に語られていて、とても興味深く読めました。生まれから徳川家康に仕えて幕藩体制を作り、太平の世に導いたのも藤堂高虎があっての事でした。