出版社内容情報
【内容紹介】
「世界史」という科目が高等学校に登場して半世紀以上の年月が経過している。今、高校での世界史教科書また中学校社会科の歴史教科書では、何をどのように教えているのか。本書は、学習指導要領と教科書内容のもつ問題点を、世界史像の構築、地域史学習の視点、歴史教科書の分析、の3部に分けて考察する。国際理解が重要な課題となっている今日、世界史教育に携わる教員、関係者への指針書。
目次
第1部 世界史像の構築(世界史の全体的把握をめざして―同時代と地域を視点とした世界史;「世界史A」をどのように教えたか;世界史の中の日本史―紀元前1500年まで ほか)
第2部 地域史学習の視点(東南アジア史をどのように教えるか;南アジアとインド文化;社会科教育におけるアフリカ学習の現状―アフリカ理解のための提言 ほか)
第3部 歴史教科書の分析(1989年版学習指導要領での中学校社会科における世界史的内容について;1998年版学習指導要領での中学校社会科における世界史的内容について;日本史B教科書における教育史の扱いについて)
著者等紹介
中村薫[ナカムラカオル]
1950年大阪市に生まれる。1975年立命館大学大学院文学研究科西洋史学専攻修了。1977年大阪府立高等学校教諭(~2003年)。芦屋女子短期大学助教授、大阪大学文学部講師、同志社大学社会学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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