出版社内容情報
受容・共感・自己一致だけで臨床現場に向かうセラピストの内面で起こっている凄まじい体験! 自身と向き合う格闘の日々。内的あり様beingである中核条件だが、「何をするのかdoing」の点から示さないことには現代のセラピストのニーズには応えられない! という大胆な問題意識に基づくPCTの実務の書。「ロジャーズ派って楽天的だし、時代遅れだよ」という批判に本書ほど真正面から向き合った書はあっただろうか。
内容説明
PCTのセラピストの頭の中はどうなっているんですか?「受容・共感が大事」と唱えているだけでは心理療法はできない。being論である中核条件を臨床現場の実務につなぐdoing論はないのか?受容・共感で本格的にクライエントに関わりたいと願う臨床家の待望の書。
目次
第1章 PCTは「何をするのかdoing」を示すことについて
第2章 成長モデル/類似の職種/インフォームド・コンセント
第3章 「実現傾向」という概念は臨床実践で使えるか
第4章 「何とかできそう」という感覚を求めて
第5章 把握感sense of gripを求める対話
第6章 内的あり様を整える中核条件
第7章 自己一致
第8章 無条件の受容
第9章 共感的理解
付録 訓練
著者等紹介
中田行重[ナカタユキシゲ]
関西大学心理学研究科教授。桂メンタルクリニック(京都)カウンセラー。臨床心理士。公認心理師。PCA‐Kansai代表。フォーカシング、エンカウンター・グループの研究から現在のパーソン・センタード・セラピーの研究に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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