箱庭療法学モノグラフ<br> 心理療法における葛藤と現代の意識―TATに表れた他者のイメージ

個数:

箱庭療法学モノグラフ
心理療法における葛藤と現代の意識―TATに表れた他者のイメージ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2017年08月22日 01時24分現在)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】(お取り寄せを除く)
    ■午前0時~午前10時30分までのご注文は「当日出荷」
    ■午前10時31分~午後(夜)11時59分までのご注文は「翌日出荷」
    ■医学系書籍のご注文は「翌日~3日後に出荷」

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)をご利用いただけます。
    【カートに入れる】を選択後に全国店舗の中からお受け取り店をご指定下さい。詳細はこちら
  • ●この商品は国内送料無料です。
  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784422114736
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3311

目次

第1章 心理療法における葛藤
第2章 困難の捉え方と他者イメージの推移―2000年代における比較
第3章 他者イメージの特徴から見た葛藤の質
第4章 他者イメージについて語ることがもたらす動きの検討
第5章 表層的な自己関係への閉じこもり―不安の訴えと自己否定を続ける男性との面接
第6章 他者イメージをめぐる連想からの検討
第7章 散逸する「私」―周囲への批判を語り続ける女性との面接
第8章 他者の視点を思い描くことの困難さからの検討
第9章 現代における心理療法とセラピストの姿勢

著者紹介

野口寿一[ノグチトシカズ]
1979年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。阪本病院臨床心理士を経て、島根大学教育学部講師。博士(教育学)。臨床心理士。専攻は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

「葛藤がもてない」クライエントの増加およびその背景にある現代人の意識のあり方を、TATを用いた調査研究と事例研究で探る。

近年、内面に葛藤を抱えている様子が見えにくいクライエントの増加が指摘されるようになってきた。本書では、この変化は現代という時代を反映しているという前提のもと、変わりつつある人々の意識のあり方をTAT(主題統覚検査)の変法を用いた調査研究、および心理療法の事例研究から捉える試みを行う。特に「他者イメージ」の変化、さらにはそれを深めることによる心の動きを検討することで、現代の心理療法の方向性を探る。

刊行によせて
木村晴子記念基金について

はじめに

第1章 心理療法における葛藤
1. 葛藤とは何か
2. 心理療法の対象としての葛藤
3. 自己関係としての葛藤
4. 葛藤と精神発達
5. 近代意識と葛藤
6. 現代における心理療法の深まりにくさ
7. 解離と発達障害という観点
8. 神経症からの偏差として
9. 心理療法における「他者」のイメージ

第2章 困難の捉え方と他者イメージの推移――2000年代における比較
1. 2000年代という時期
2. 調査の方法
3. 調査データの分析
4. 考察
5. 次章に向けて

第3章 他者イメージの特徴から見た葛藤の質
1. 本章の目的
2. 調査の方法
3. 結果の分析
4. 結果および考察
5. 総合考察

第4章 他者イメージについて語ることがもたらす動きの検討
1. 本章の目的
2. 調査の方法
3. 調査事例A――はっきりと対峙する相手の視点を想像した事例
4. 調査事例B――潜在的に対立する相手の視点を想像した事例
5. 相手視点のイメージに裏打ちされた葛藤
6. 調査事例C――外側から関与する傍観者の視点を想像した事例
7. 調査事例D――傍観する視点を想像した事例
8. 「相手」というコンテクストの喪失

第5章 表層的な自己関係への閉じこもり――不安の訴えと自己否定を続ける男性との面接
1. 本章の目的
2. 事例1の概要
3. 考察
4. 事例1のまとめ

第6章 他者イメージをめぐる連想からの検討
1. 本章の目的
2. 調査の方法
3. 調査データの分析
4. 結果および考察

第7章 散逸する「私」――周囲への批判を語り続ける女性との面接
1. 本章の目的
2. 事例2の概要
3. 考察
4. 事例2のまとめ

第8章 他者の視点を思い描くことの困難さからの検討
1. 本章の目的
2. 調査データからの検討
3. 調査事例E――独立した他者の視点を想像できなかった事例
4. 調査事例F――第1主人公の視点を離れることが難しかった事例
5. 自他未分化な心的世界と葛藤
6. 心理療法における外的な他者の役割

第9章 現代における心理療法とセラピストの姿勢
1. 本研究の射程と限界
2. 神経症未満、発達障害未満
3. イメージへの接触にコミットすること
4. 移ろい、拡散していくイメージに対するセラピストの姿勢
5. 心理療法とセラピストの能動性


引用文献
索 引
初出一覧
あとがき

【著者紹介】
野口寿一(のぐち・としかず)1979年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。阪本病院臨床心理士を経て、現在、島根大学教育学部講師。博士(教育学)。臨床心理士。専攻は臨床心理学。論文に「TATの一変法『第2物語法』の試み」(箱庭療法学研究,23(1),33-45,2010年)、「非内省的なクライエントとの心理療法におけるTATの使用」(心理臨床学研究,30(4),502-512,2012年)、「散逸するイメージを支えるもの――『物語未満』から『構造』へ(物語未満を支える心理療法(2))」(こころの科学,176,92-96,2014年)、「自閉的な統合失調症者と絵本を読むグループ活動の試み」(心理臨床学研究,33(2),127-137,2015年,共著)など。