治療精神医学の実践―こころのホームとアウェイ

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  • サイズ A5判/ページ数 321p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422114064
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

内容説明

本書は「治療精神医学」の提唱者として知られる著者の論文・講演録を精選、その考え方や実践のエッセンスを余すところなく示す。こころの成熟と超越とは何か、こころを病むとはどういうことか…。精神病の理解や治療に画期的な視点をもたらした「原体験モデル」「圧倒体験モデル」を中心に、長年にわたる臨床の営みが直截簡明に語られる本書は、まさに多くの臨床家が待ち望んだ畢生の書である。

目次

第1部 治療精神医学―つねに治療実践を、治療実践から考え、治療実践によって検証する(こころのホームとアウェイ;原(初的)体験とこころの成熟の過程
こころをもった人が病むということ―圧倒体験モデル
事例Cの母親と事例C)
第2部 さまざまの臨床事態(本当の自分に出会うカウンセリング;こころの臨床―カウンセリングの要諦;こころの超越性への途;境界性人格障害者の特徴と治療;ターミナルケアとインフォームドコンセント;精神医療におけるインフォームドコンセント;臨死患者に接する医療者のこころの理解;主体性が後退した場合に生じる諸法則)
第3部 自分との出会いと人生周期
第4部 治療精神医学の周辺小史

著者等紹介

辻悟[ツジサトル]
1926年大阪生まれ。1948年大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部助教授(精神医学教室)、同附属分院神経科医長、榎坂病院付属治療精神医学研究所所長等を経て、現在、平井クリニック勤務。日本精神分析学会名誉会員、日本思春期青年期精神医学会名誉会員、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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幸福黒猫

0
本当は『治療精神医学への道程』の神経症、躁鬱病の項目を読了。人に勧められたため。上記の本が検索しても出なかったため、この本に忘備録的に記録する。辻先生の神経症並び躁鬱病の精神構造の説明は論理的で非常に納得する。先生の臨床の中で掴み取られたのだと思われる。この先生の『人間であればそうなっても仕方ないことがある。だから人間なのだ。』という姿勢はこの先生の強い父性と、辻先生だからこそ言えるのだろう、と思わせる。治療は直面化と思わせる治療操作を駆使されているが、患者が治療に向き合う心的準備状態を非常によく見極めて2012/02/24

幸福黒猫

0
、絶妙なタイミングで治療介入されているように読んだ。2012/02/24

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