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内容説明
岩手県大槌町の高台に電話線がつながっていない電話ボックスがある。遺族と亡くなった人の想いをつなぐ「風の電話」のなりたちから現在までの活動を著者自らの言葉で綴る。
目次
序章
第1章 自然回帰への想い(地図にない田舎づくり;家へのこだわり ほか)
第2章 ある日突然の大震災(神も恐れた3・11;見えないものを観る想像力 ほか)
第3章 「風の電話」から見えるもの(「風の電話」のグリーフケア;「風の電話」を訪れる人 ほか)
第4章 「場」の力(実体のない「風の電話」を求める;「風の電話をたどって」連載記事に寄せて ほか)
第5章 「風の電話」と宮沢賢治(「風の電話」で初講演;「風の電話」から宮沢賢治へ ほか)
著者等紹介
佐々木格[ササキイタル]
1945年岩手県釜石市生まれ。ガーデンデザイナー。釜石製鉄所に長く勤務後、1996年早期退職する。1999年大槌町浪板に移住。ガーデン「ベルガーディア鯨山」を主宰する。2011年東日本大震災をうけ「風の電話」、2012年「森の図書館」をガーデン内に設け、人々の心のケアや子どもの感性の育みを中心に活動中。2015年宮沢賢治イーハトーブ奨励賞。大阪府立大学マイクロライブラリーアワード特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
百太
24
メディアで“風の電話”の番組を見ていたので本署の内容は予想外でした。(苦笑)。 とは言え佐々木さんの思いとか素敵です。子供達からの手紙良かったです。 2019/03/21
ヒラP@ehon.gohon
20
グリーフケアの場所として有名になった「風の電話」が、本来は別の目的で建てられたこと、東日本大震災との関連で起きた様々なこと、とても興味深い本です。2022/03/12
葉鳥
9
【図書館】この本を通して「風の電話」というものの存在を知った。目には見えない考え方や思いは枠に囚われず本当にいろんな形になっていくものなのだとしみじみした記憶がある。2020/12/29
けんじ
5
広島から始まる物語で、読み始めましたが、短編でありながら、本当に大切なことは何かを教えてもらいました。風の電話、私もいつか訪ねてみたい。2020/03/27
水
5
この「風の電話」、人の手が作り上げたものながら、どこか精神世界に建っているようでもある。人が受けた深い傷は人では癒せない。日々積もる気持ちを伝えたい相手に伝えることでやっと、その人の居ない新しい人生を踏み出せるのかもしれない。2018/04/30