出版社内容情報
<内容紹介>
学部から博士課程に至るまでの一貫した臨床心理学教育を担う日本で唯一の大学「京都文教大学」が、これまでに蓄積してきた教育実践をふまえ、臨床心理学の大学院における臨床教育、研究のあり方を、「訓練」「教育」「研究」「発展」の4部に分けて詳述する。昨今、たくさんの臨床心理学系の大学院が設置されてきており、教育、訓練のための良質の教科書が求められているが、本書は、その要求に応える最適の内容と言えるだろう。
<詳細目次>
刊行によせて 臨床心理学の学風を目指せ
序 心理臨床の訓練について
第Ⅰ部 訓練
1 心理臨床センターにおける訓練のあり方
2 「臨床実践指導」ということ
3 ケースをもつまでの臨床教育
4「心理臨床センター」という体験―迷いの芯が生まれるまで
5 事例のさまざまな諸相からの理解―初心者の戸惑い・クライエントから学ぶこと
6 心理臨床家教育・訓練の諸相
7 心理臨床センターにおける教育と訓練について―並行面接者との関係を通して
第Ⅱ部 教育
1 臨床心理士養成のためのスーパーヴィジョン制度
2 大学院生の卒後教育について
3 臨床心理士養成課程における実習に関する一考察―本質と成立の条件
4 臨床心理実習(学外実習)について―博士前期課程における小学校実習からの一考察
5 心理臨床初心者から見た心理臨床教育について
6 地域の学校教育界との連携を育てる―メンタルフレンドから大学院生の小学校実習へ
7 メンタルフレンドと心理臨床
8 「カウンセリング実習」を担当して─自律訓練法の体験自習
9 心理臨床を学ぶ―「臨床心理学実習」から
10 臨床心理学専攻の学生に対する描画法実習―バウムテストといかに出会うか
11 大学院生のTA経験
第Ⅲ部 研究
1 臨床心理学研究方法論について―覚え書き
2 臨床心理学研究科ではどのような論文が書かれるのか
3 臨床心理学的地域援助の実践と研究―心理臨床家としての育ちの視点から
4 心理学実験・査定実習から心理臨床家としての資質を磨く―「科学の知」に触れることの臨床心理学的意義について
第Ⅳ部 発展
1 不登校生徒の母親援助と自己疎外的見捨てられ行動
2 Disfigured Therapist―「踏みとどまった者」として
3 ミラー・ワーク―セラピストの基本態度を実感する技法
4 物語を通して事例を読む―娘の反乱
5 西洋の神と日本の神(カミ)
6 テストバッテリーに関する一考察
7 精神保健福祉分野のソーシャルワークと心理臨床
編者あとがき
<監修者紹介>
鑪幹八郎(たたら みきはちろう)
1934年、熊本県生まれ。1961年、京都大学大学院博士課程修了(臨床心理学専攻)。1964~67年、米国W・A・ホワイト精神分析研究所で精神分析の訓練を受ける。1979~81年、A・リッグスセンター研究員。広島大学教育学部教授をへて、現在、京都文教大学人間学部臨床心理学科教授、広島大学名誉教授、教育学博士。著書『夢分析入門』『夢分析の実際』『夢分析と心理療法』『試行カウンセリング』『アイデンティティとライフサイクル論』
『心理臨床と精神分析』ほか多数。
<編者紹介>
川畑直人(かわばた なおと)
京都文教大学人間学部臨床心理学科教授。臨床心理士。W・A・ホワイト精神分析家。著書『傷つけ傷つく青少年の心』(共著)、『人間関係と心理臨床』(共著)、論文「非行臨床におけるロールシャッハ・テストの活用」、訳書『欲動・自我・対象・自己』(監訳)ほか。
目次
第1部 訓練(心理臨床センターにおける訓練のあり方;「臨床実践指導」ということ ほか)
第2部 教育(臨床心理士養成のためのスーパーヴィジョン制度;大学院生の卒業後教育について ほか)
第3部 研究(臨床心理学研究方法論について―覚え書き;臨床心理学研究科ではどのような論文が書かれるのか ほか)
第4部 発展(不登校生徒の母親援助と自己疎外的見捨てられ行動;Disfigured Therapist―「踏みとどまった者」として ほか)
著者等紹介
鑪幹八郎[タタラミキハチロウ]
1934年、熊本県生まれ。1961年、京都大学大学院博士課程修了(臨床心理学専攻)。1964~67年、米国W・A・ホワイト精神分析研究所で精神分析の訓練を受ける。1979~81年、A・リッグスセンター研究員。広島大学教育学部教授をへて、現在、京都文教大学人間学部臨床心理学科教授、広島大学名誉教授、教育学博士
川畑直人[カワバタナオト]
京都文教大学人間学部臨床心理学科教授。教育学博士。W・A・ホワイト精神分析家
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