出版社内容情報
【詳細解説】
本書は、アメリカ心理学会の『倫理コード』の各倫理規準をわかりやすい言葉で言い直し、ストーリー性のあるケースで生き生きと例示したものである。この一冊で読者は、心の専門家が倫理問題でどのようにして失敗を犯し、どのようにして適切にトラブルを回避するか、また、被害者からどのような場合に職能団体の倫理委員会や裁判に訴えられてどのような処分や判決を受けるか、そしてそれを通じてその生活と仕事ぶりがどのように変わるかを知ることができる。臨床実践から教育、研究、公共的発言にいたるまで、心の専門家の担当するさまざまな業務における倫理問題をカバーした待望の、初の事例集。
内容説明
心の専門家はどんな倫理問題になぜ巻き込まれてゆくのか?どうしたらトラブルを避けられるか?倫理は、サービスを受ける者を守るだけでなく、心の専門家の人間的成長にもつながる。臨床実践、教育、研究、公共的発言など、心理職のさまざまな業務をカバーする初めての事例集。
目次
第1章 倫理問題の解決
第2章 適格性
第3章 人間関係
第4章 プライバシーと守秘
第5章 広告と他の公共的発言
第6章 記録管理と料金
第7章 教育および訓練
第8章 研究と発表
第9章 査定
第10章 治療
著者等紹介
ネイギー,トマス・F.[ネイギー,トマスF.][Nagy,Thomas F.]
1972年イリノイ大学で博士号を取得。現在、カリフォルニア州パロアルト市で開業実践、スタンフォード大学医学部精神医学行動科学部門臨床准教授、同大学付属総合医療センター勤務。長年にわたり、カリフォルニア州免許認可局面接官、専門家証人、弁護士向けコンサルタント、倫理コンサルタントも務めてきた。イリノイ州心理学会倫理委員長(1982~1986年)、アメリカ心理学会(APA)倫理委員(1985~1987年)、同学会倫理コードの改訂に関わる作業部会の委員ならびに委員長(1986~1992年)、カリフォルニア州心理学会倫理委員(1988~1993年)を歴任し、現在はスタンフォード大学付属病院倫理委員。イリノイ州心理学会特別功労賞(1986年)とカリフォルニア州サンタクララ郡サイコロジスト功労賞(1999年)を受賞
村本詔司[ムラモトショウジ]
大阪生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。スイス政府給費生としてチューリッヒ大学留学、現在、神戸市外国語大学教授。博士(人間科学)、臨床心理士。専攻は心理学と思想史
浦谷計子[ウラタニカズコ]
埼玉県生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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