出版社内容情報
【解説】
カウンセリング講座の記録をまとめた河合隼雄の一連のシリーズの最新刊。
日本の学校教育をカウンセリングの視点から見た場合そこに何が見えてくるのか、カウンセリングにおける「見立て」の問題、カウンセリングのさまざまな技法について、医学や宗教とカウンセリングの関係、病というものを本人や家族がいったいどう受けとめていけばよいのかなど、人間の心にまつわる面白くて深いお話。
【目次】
第1章 日本の学校教育とカウンセリング
●日本の学校教育の問題点
●外国人から見た日本人
●個人を大切にする
●普通の人生にはない時間
●人間が変わるということ
●ちょっと変わることのむずかしさ
●日本の教育の国際化のはじまり
●「内」と「外」を区別する日本人
●みんなの中に入れてもらう
●西欧は「個」、日本は「みんな一緒」
●「みなさん、ご一緒に」の教育
●ある老人ホームの試み
●一人を大切にする教育
●熱意
【著者略歴】
河合隼雄(かわいはやお)
1928年 兵庫県に生まれる。1952年 京都大学理学部卒業。
1965年 スイスユング研究所よりユング派分析家の資格を取得。
臨床心理学者。心理療法家。
現在,文化庁長官。京都大学名誉教授。
-主 著-『ユング心理学入門』培風館,1967
『コンプレックス』岩波書店,1971
『カウンセリングと人間性』創元社,1975
『母性社会日本の病理』中央公論社,1976
『無意識の構造』中央公論社,1977
『新しい教育と文化の探求』創元社,1978
『昔話と日本人の心』岩波書店,1982
『日本人とアイデンティティ』創元社,1984
『カウンセリングを語る』創元社,1985
『宗教と科学の接点』岩波書店,1986
『影の現象学』〔文庫〕講談社,1987
『明恵 夢を生きる』京都松柏社,1987
『とりかへばや,男と女』新潮社,1991
『カウンセリングを考える』創元社,1995
『子どもと悪』岩波書店,1997
『河合隼雄のカウンセリング入門』創元社,1998
『こころと人生』創元社,1999
『河合隼雄のカウンセリング講座』創元社,2000
ほか多数。
内容説明
初歩的なことこそ、むずかしい。つまずいたとき、悩んだとき、初心にかえりたいとき、勇気と知恵を与えてくれる本。本書はカウンセリングやそれにかかわる心の問題について、いろいろな角度から述べている。
目次
第1章 日本の学校教育とカウンセリング(日本の学校教育の問題点;外国人から見た日本人 ほか)
第2章 カウンセラーの技法と態度(人間を理解する;行動療法とは ほか)
第3章 カウンセリングにおける「見立て」(「見立て」の意味;原因はわからないことのほうが多い ほか)
第4章 コンプレックス(多くのケースにコンプレックスが関係している;コンプレックスは“押し入れ”のようなもの ほか)
第5章 シンポジウム・精神分析と宗教(医学・宗教・カウンセリング;避けられぬ宗教の問題 ほか)
感想・レビュー
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shikashika555
Greatzebra
roughfractus02
くりこ
井の中の蛙