内容説明
「継嗣令」から明治の旧「皇室典範」、戦後の新「皇室典範」へと、劇的に変貌をとげた皇室制度。明治・大正の皇族妃たちは良妻賢母の鑑として国民の手本となり、皇族軍人となった夫を支え、日本赤十字社などの活動に力を注ぐ。しかし戦後に残っていた十一宮家を待ち受けていたのは、皇籍離脱という過酷な運命であった。そして時代は皇位継承に揺れる平成へと続く。
目次
序 皇位継承の危機
第1章 皇族女子とは何か
第2章 四親王家から近代皇族へ
第3章 皇族妃の誕生
第4章 闘う后妃たち
第5章 市民社会と皇室
著者等紹介
小田部雄次[オタベユウジ]
1952年生まれ。静岡福祉大学教授。専門は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カピバラ
34
眞子さまが結婚ということで、図書館で手に取った一冊。美智子さまが嫁いだ経緯が予想外でした。平民から初めて嫁ぐのに苦労が絶えなかったのではないでしょうか…でも、あの優しそうなお姿や品のある佇まいが素晴らしいと思います。2017/05/31
wang
2
維新後の皇族の系譜を網羅的に記述しているのがよい。特に女性皇族に焦点を当て女王、内親王と后妃、后妃の出身の変遷など。2013/01/30
石橋
2
やたらと一覧表を活用しているがあんまりぐっとこない。一人一人の考察が浅いし、後半は日記が残っていて出版もされている梨元伊都子の記述に寄りすぎているのではなかろうか。現代皇室のことも書かなきゃいけないから色々制約があるのかもと思わせる中途半端な内容。2009/09/28
Teo
2
皇族に嫁いだ、と言うタイトルだがもっと広く皇族の女性たち(含む嫁いだ)を中心軸として近代皇族史をざっと見ていく本。なかなか良い側面の皇族史だと思う。2009/05/23
1131you
1
近代皇族の概説を女性を中心にって感じで浅く広くという印象ではあるけれど面白く読めた。 最後の上皇今上の結婚や良子美智子雅子に対する内外の風聞に対する考察は読み応えがあった。 系図が断片的なのがいくつかあるだけなので気になった人の出自を確認するのが難しい。 最初からパラパラ見直して結局わからないことが何度かあった。 もっと横断的な系図を1枚つけるだけで格段に読みやすくなると思うのだが。 2024/05/28
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- 和書
- あかずきんちゃん