出版社内容情報
【解説】
高名な精神科医自身の,うつ病の闘病記である。専門家にとっては患者の内面を知る上で興味がつきないだろうし,同じ病に苦しむ患者や家族には,回復までの励ましとなる書。
内容説明
精神病学者がうつ病になった。病気の内部からの描写は適確であり、かつて精神病者であったという事実にたえる回復後の記録がさらに示唆にとむ。患者の問題は自身とのつきあいかたの模索であり、模索の自由を確保することが再生への道をひらく。本書は闘病中の体験から病後の処理過程にいたるまでの、完璧な症例報告といえる。
目次
第1章 リンダウにて―精神療法週間での講演
第2章 これまでのこと
第3章 病気の予感
第4章 意欲の喪失
第5章 痴呆への不安
第6章 はじめての入院生活
第7章 地獄に堕ちる
第8章 再入院―深き淵より
第9章 回復への道
第10章 救いの絵画
第11章 うつ病になってわかったこと
第12章 患者であり、精神科医であり
第13章 あるがままに