出版社内容情報
廃墟と化したラブホテルで、男性と思しき全裸の遺体が発見される。所持品はなく、指は切断され、歯も抜かれ、身元の特定は難航。検死の結果、全て被害者が生存中の所業だった。あまりの惨忍さに「せめて怨恨であってくれ」と願いながら捜査に当たる高比良巡査部長らだったが、再び酷似した事件が発生する。これは復讐か、または連続快楽殺人か。
【目次】
内容説明
廃墟と化したラブホテルで、男性と思しき全裸の遺体が発見される。所持品はなく、指は切断され、歯も抜かれ、身元の特定は難航。検死の結果、全て被害者が生存中の所業だった。あまりの惨忍さに「せめて怨恨であってくれ」と願いながら捜査に当たる高比良巡査部長らだったが、再び酷似した事件が発生する。これは復讐か、または連続快楽殺人か。
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第十九回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第二十五回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
121
くぅぅ・・依存症シリーズの第4弾!なかなか真千代は出て来ない。だが登場までの盛り上げ方がえげつない(褒めてる?褒めて良いのか?)不快と蹴られ殴られ抉られた痛さを怒りが凌駕する。「高比良~、おまえ・・」拳を握りしめたのは私だけじゃないはずだ。真千代は、この先どうするんだろ。次がシリーズ最終巻らしいから、VS浦杉?全面対決か?架乃を救えるのは誰だ?そこにあるのは愛だろうか。いや、そもそも救えるのか?くぅ、気になって仕方がない。2025/10/20
ちょろこ
92
依存症シリーズ4の一冊。これまたタイトル通り。地獄の責め苦ってまさにこのことじゃない?と思うほどキツい拷問シーン。スプーンってこういう使われ方もするのか…ここまでグロいと逆に淡々と文字を追う、そんな自分が怖い。さて、この廃墟での吐き気もよおす殺人事件を追う気の毒な警察サイド。もちろん、読み手はあの浜真千代の影を感じるわけだけれど…。適材適所での操り、ほくそ笑むチョロッと真千代なのに肉体的にも精神的にもいたぶる姿は迫力あるね。彼女の次なる計画、浦杉親子の行く末、対決に目が離せない。さぁ、最後に笑うのは…誰?2025/11/05
タイ子
71
何から書けばいいのか、何を書けばいいのか。拷問に次ぐ拷問。いっそ殺してくれといいたくなるようなグロさ。それを承知で読んでるアンタは何者?って自分に問い掛けたくなる。血は血を、暴力は暴力を呼ぶ。確かに…。せめて怨恨であってくれと思ってしまう刑事の願いに頷いてしまう。こんな惨劇現場を描きながら、読者はどこかで息のつける場面を待っている。真千代さんはどこにいる?どこで登場?これだけ残酷な場面の後で種明かし的な展開。そういうことだったのか、何という事を。。。次はどこで何を依存するのか真千代さん。2025/10/31
よっち
26
廃墟と化したラブホテルで発見された男性と思しき全裸の遺体。高比良巡査部長らが捜査に当たる状況で再び酷似した事件が発生するサスペンス小説。所持品はなく指は切断され歯も抜かれ、身元の特定は難航。しかも検死の結果、全て被害者が生存中の所業だったことが判明。脅迫されて協力させられる我孫子や高比良巡査部長、記憶を失ったミサといった様々な視点から浮き彫りにされるストーリーは壮絶で、裏で手を引く形で関わる彼女の存在感も効いていて、善意の行動が後から思わぬ悲劇を招いていたと知らされるのは、なかなかキツイものがありますね。2025/10/09
akiᵕ̈
26
これは依存症シリーズ過去最高の胸糞の悪さではないか!まさに拷問のオンパレードでその描写が生々しすぎて、うえっとなりながらも圧倒的なリーダビリティと結末への持っていき方が素晴らしく、最後まで読む手が止められない!前作からの浦杉親子のその後の展開、相変わらず裏で手を引く真千代の暴れっぷりも容赦ない!男性はどんな気持ちでこれを読むのだろう。とにかく不快極まりなく決してスッキリとはしない読後だけれど、期待を裏切らない振り切りぶりで次作への期待も膨らむ。2025/10/09
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- 和書
- てつだってあげるねママ!




