内容説明
筆者からのメッセージ。消防は災害対応のプロと評される。同じ災害は二つとないとされるが、分析をする中では共通する基本的事項は多い。地震のみならず地球温暖化の影響もあって風水害が激甚化する中で、消防はこれからもあらゆる災害に対して飽くなき探究と理論構築によって活動能力を高め続け、「さすが消防」と高い評価を受け続けるよう一層発展していくことを期待してやまない。
目次
第1 増加する住宅火災被害への新たな戦略
第2 救助事象の変貌と救助活動への新たな変革
第3 軽症者からの救急要請の減少に向けた消防の権限
第4 安全管理は基本的行動の徹底とチームワーク
第5 地域防災力向上のために求められる消防署の役割
第6 大規模地震等の対策を支える消防計画の重要性
第7 電気に関係した火災の増加と電気技術の習得
第8 熱中症と予防救急の可能性
第9 特別警戒にもデータの蓄積による理論構築の試み
第10 消防活動の変貌と特殊公務災害の意義
第11 消火器による初期消火が減少
第12 社会環境等の変化による共助への支援の強化
第13 人口減少、少子・高齢化が消防にもたらすもの
第14 20年後、30年後の消防はどうなっている?[その1]
第15 20年後、30年後の消防はどうなっている?[その2]
著者等紹介
小野和夫[オノカズオ]
東京工業大学(現東京科学大学)卒業後横浜市消防局に入り、消防局、都市計画局を経て、総務部施設課長、企画課長、警防部部次長兼警防課長・ワールドカップサッカー推進担当(消防監)、消防訓練センター部次長兼教育課長、消防局(安全管理局)予防部長(消防正監)、教育委員会事務局施設部長(施設部新設)、消防局中消防署長等を歴任して退職。退職後、(公財)日本消防協会福祉部長。現在、消防・防災誌への執筆と複数の消防・防災関係の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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