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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
28
妖怪ハンターシリーズ第1巻。異端の考古学者・稗田礼二郎が遭遇した怪奇事件の数々。7/10点 「みんな、ぱらいそさ行くだ!」で有名な「生命の樹」など。原点(少年ジャンプ第1話)は「黒い探究者」なのかな? 天才・諸星大二郎を代表する怪奇マンガ2024/04/18
karatte
22
『新ジュスティーヌ』が相当堪えたので、次はライトな漫画をと思い選んだのが何故かこれ。いやでも面白い! 年代は記念すべき週刊ジャンプ連載第一話の1974年からヤングジャンプ増刊の1987年までと幅広く、収録順も割とバラバラだが、一話一話の軸に少しもブレがない。民俗学をモチーフにした伝奇ものながら、それに関わったり巻き込まれたりした人々のドラマがしっかり描かれているのだ。語り部たる異端の考古学者・稗田礼二郎があくまで普通の人間なのもいい。しかし連載当時は僅か五回で打ち切られたそうで、まさに早すぎた傑作。 2023/09/06
ニンジン
17
一度は言ってみたい日本語「おらと一緒にぱらいそ行くだ」で有名な生命の木が収録。きちんと読んだのは初めてだがこれは印象的。一番最初にあんとくさまを持ってきたのは大正解、一気に作品に引き込まれてしまう。 少年ジャンプで5回とはいえこれを連載していたと考えると、幅広かったのだなと実感。2024/10/10
うえ
10
「徳川幕府のキリスト教禁令下キリシタンの、ある者は殉教しある者は棄教したが、なかには秘密組織をつくって、信仰をかくれて続けた者たちもいた。表面は仏教徒をよそおいながら洗礼やオラショ(祈り)を子孫に伝えて、パーデレの再来をまったのだ。かれらは禁教がとかれるとともに教会にもどったが、なかにはかたくなに、かくれキリシタンの伝統を守ろうとする人びともいた。生月、平戸、外海、五島などのかくれキリシタンは有名である。かれらの信仰は長い潜伏時代に、仏教、神道、土俗信仰などが混入して、独特の混成宗教になってしまっていた」2017/03/06
T.Y.
8
新作を読んだこともあり何年ぶりかで再読。開始から40年経つ「妖怪ハンター」シリーズ第1弾(収録順が初出順と違っているが)。やはり印象が強いのは表題作の「あんとく様」と「生命の木」の「おらといっしょにぱらいそさいくだ」。他の話は結構忘れてて驚く。「花咲爺論序説」は準レギュラーとなる天木薫・美加の初登場でもあり(初登場時にはイニシャル違うけど)。最初から奇跡の兄妹だったな…とその後の成長を思い感慨に耽る。この話と「幻の木」は結構未解決要素も多いが、当初から続きを書く気があったのだろうか?2014/12/25