内容説明
本書は、法人税の基本的かつ重要な裁決例を取り上げている。不服申立ての手続きについても、審査請求と訴訟との異同という観点から審査請求の特徴や手続きを浮き彫りにする。さらに個別裁決例の研究において、審査請求人と原処分庁との主張を際立たせるよう紹介。国税不服審判所等の勤務経験を踏まえてまとめた実例に富む実務研究。
目次
第1 国税不服審判の構造(税務争訟の概要;国税不服審判所の組織と運営;審査請求と訴訟との異同)
第2 個別裁決例の研究(民法上の組合の成立要件と収益分配金の性格;米国のLLCのわが国租税法上の性格;株主総会の開催がない場合の法人税法上の効果;確定した決算の変更による引当金繰入れ等の可否;消費税等の経理処理方法の変更の可否 ほか)
著者等紹介
成松洋一[ナリマツヨウイチ]
国税庁法人税課課長補佐(審理担当)、杉並税務署副署長、東京国税局調査第一部特別国税調査官、国税不服審判所国税審判官、東京国税局調査第三部統括国税調査官、菊池税務署長、東京国税局調査第一部国際調査課長、同調査審理課長、名古屋国税不服審判所部長審判官、東京国税局調査第三部長を経て退官。現在、税理士。著書に、『減価償却資産の取得費・修繕費』(共著・税務研究会・第15回日税研究賞奨励賞受賞)など
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