内容説明
本書の課題は、留保所得に関して、法人税法のいわば本則と、その施行規則の別表四との関係はどのようになっているか、また別表四の留保欄と社外流出欄とはどのようになっているか、ということを明らかにすることである。結論は、別表四の社外流出欄は法人税法の本則の具現化となっており、また留保所得の導出に関して、社外流出欄と留保欄とは同値になっている、というものである。
目次
第1章 別表四の基本構造
第2章 別表四に関する既存文献
第3章 別表四の例解
第4章 別表五(一)の例解
第5章 圧縮記帳と既往損金不算入額
著者等紹介
河野惟隆[コウノコレタカ]
1941年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院経済研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。現在、筑波大学教授(財政学、地方財政論、税法)
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