集英社新書<br> 未来倫理

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未来倫理

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212488
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C0212

出版社内容情報

私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。
テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。
気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集……。
現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。
倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。

◆目次◆
第一章 未来倫理とは何か?
第二章 未来倫理はなぜ必要なのか?
第三章 未来倫理にはどんな理論があるのか?
第四章 未来倫理はどんな課題に応えるのか?
第五章 未来倫理は未来を予見できるのか?

◆著者略歴◆
戸谷洋志(とや ひろし)
1988年東京都生まれ。哲学研究者、関西外国語大学准教授。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現代ドイツ思想を中心にしながら、テクノロジーと社会の関係を研究。著書に『ハンス・ヨナスを読む』『原子力の哲学』『ハンス・ヨナス 未来への責任』『スマートな悪』、共著に『僕らの哲学的対話 棋士と哲学者』『漂泊のアーレント 戦場のヨナス』などがある。

内容説明

私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集…。現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。

目次

第1章 未来倫理とは何か?(そもそも倫理とは;倫理学の仕事 ほか)
第2章 未来倫理はなぜ必要なのか?(自然の自己修復能力;技術の歴史―「模倣」から「支配」へ ほか)
第3章 未来倫理にはどんな理論があるのか?(契約説;功利主義 ほか)
第4章 未来倫理はどんな課題に応えるのか?(気候変動;放射性廃棄物処理 ほか)
第5章 未来倫理は未来を予見できるのか?(テクノロジーと社会;未来をどのように予測するのか ほか)

著者等紹介

戸谷洋志[トヤヒロシ]
1988年東京都生まれ。哲学研究者、関西外国語大学准教授。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現代ドイツ思想を中心にしながら、テクノロジーと社会の関係を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

venturingbeyond

36
学期末考査期間に年休をとり、作問を後回しにして午前中に一気に読了。世代間倫理の基本的枠組みと先行世代に課せられた責任の根拠を代表的な倫理学説のフレームを用いて説明。また、代表的な事例として、気候変動・放射性廃棄物処理・ゲノム編集の3つを取り上げ、その問題構成の異同を提示し、問題の検討をどのような観点から進めるべきか、前段で提示した倫理学説のフレームとのマッチングを考察。平易な叙述で論点が整理してあり、このテーマの入口としてお薦めの一冊。2024/07/01

おおにし

18
(読書会課題本)気象変動など現代社会は未来世代の脅威となる課題を抱えている。未来倫理はそれらの課題に対して我々がどんな責任を負っているかを考える学問。本書では6つの理論で未来世代への責任があることの根拠が示されている。では責任を果たすべく我々はどう行動すべきなのか。気象変動についても正確な未来予測は難しく、行動変容の合意形成は簡単ではない。さらに、1万年単位の予測が必要な放射性廃棄物処置に至っては、世界がどう変貌しているのか予見不可能だ。それでも未来倫理はいますぐ取り組なねばならない必須項目だ。2023/05/31

Naota_t

7
#2094/★3.1/「未来倫理」とは聞いたことがないジャンルだった。しかし、読み進めるうち、サステナビリティが重視される昨今において、特に必要な学問・考え方だと理解できた。未来倫理とは「たとえ自分の利益にならないのだとしても、私たちが未来世代を配慮すべき」指針となるものだ。そこに、哲学の視点が「未来世代への責任をどのような原則に基づいて考えるか」寄与できる。なお、結局、本書で解答・結論は出ていないため、少しモヤッとした。今の自分のためにはならないが、未来のために頑張ろう!と納得できる拠り所が欲しかった。2024/04/11

5
ザッと読みだがおもしろかった。なぜ我々は未来世代を配慮すべきなのか?についての倫理的な規範を、功利主義やロールズ、ケアの倫理などを用いて論じる。未来を考える一つのアイデアとして紹介されていた世代間持続可能性ジレンマゲームがおもしろい、やってみたい。2023/07/25

die_Stimme

4
正直言うと全然期待していなかったけど、すごくいい本だと思った。冒頭で未来倫理は「未来世代への責任について考える、倫理学の一領野」と定義される。倫理学の代表的な理論として契約説、功利主義、責任原理、討議倫理、共同体主義、ケアの倫理を紹介したうえで、未来倫理が抱える課題にそれぞれがどう応答するかを考える。新しい分野でありながら、適度に表にまとめたりしてくれていてチャート的なわかりやすさもあり、新書のお手本みたいな本。一点、最後の焼肉のタレの話だけはそれいるかな?と思った笑2024/01/12

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