内容説明
東京第二十四区といわれるほど、軽井沢の夏はすさまじい人の流れのなかで過ぎていく。人口が十倍にも膨れ上がる民族移動のなか、軽井沢の別荘に住む人たちは、ほとんど別荘地のなかにとどまり、ひっそりとそうした混乱の夏が過ぎゆくのをやりすごすのである。本書は東京と軽井沢に一年のほぼ半分ずつを過ごしてきた者たちが、そうした軽井沢の現在と将来を「住むまち」という視点から眺めて書いたものであり、きびしい問題提起をしたものである。
目次
第1章 軽井沢の「変貌」(リゾート軽井沢へ;新しくできたまちと消えていった建物 ほか)
第2章 資料からみるいまの軽井沢町(まちの財政;定住者のまちでの仕事 ほか)
第3章 軽井沢の不動産を購入する人たち(軽井沢の別荘;定住用不動産としてみた軽井沢の別荘地 ほか)
第4章 軽井沢の生活(買い物するところあるの?;病院―軽井沢病院、佐久総合病院 ほか)
第5章 住むまちとしての軽井沢の将来(軽井沢は別格だ;軽井沢の将来 ほか)