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内容説明
時には心を解き放ち、時には不器用に絡まり合う“愛”。愛することで、人は何かを求めている。20世紀初頭のスウェーデン。聖職者としての人生を歩みながらも、拭い去れない孤独感にさいなまれる貧しい青年ヘンリク。屈託ないゆえに逞しく、自分に忠実に生きようとするお嬢様育ちのアンナ。出会った時、不思議と強く惹かれ合ったふたりは、やがて結婚し、極北の地で新しい生活の一歩を踏み出す…。古ぼけた記録と記憶の断片をたよりに、丁寧に磨きあげるように描く、自らの両親の若き日々の物語。これは、著者ベルイマン自身の人生の源を見つめた心の旅でもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すむるとろん
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結構前に映画の方を先に観たのだが、残念ながら私はビレ・アウグストの良さが分からず、退屈して途中で止めてしまった。後書きによれば映画とは結構違うらしいが。両親の馴れ初めから自分が生まれるまでを創作で再現するところに、ベルイマンの両親との確執・愛着?の強さを改めて認識。「ファニーとアレクサンデル」にどれだけ彼の子供時代が反映されてるかが人物描写に伺える。冗長に感じる部分も多いが、ベルイマンの真骨頂(笑)の言い争いシーンは読み応えがあった。とはいえやはり少しマニア向けの1冊かなあ。2013/11/06
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