内容説明
日米の合弁会社として発足した日本電気は「戦争」によって受難期を経験した。だが、この試練が企業の起爆剤となった。「平和」は幸運を呼んだ。物資の欠乏時代、廃品の中から発掘したシリコンが、のちの半導体の主流の材料となったのである。アメリカとの新しい握手は衛星中継となり、その技術力は世界の技術者を驚愕させた。そして、パソコンなどの生活商品の開発、販売によって、大衆をもターゲットにした、生活企業として躍動している。
目次
外資系の宿命に耐えて再起
予見したコンピュータ時代
ふたりの功労者
『C&C』は21世紀への出発点