内容説明
企業情報をキャッチするために、産業スパイが活躍する昨今だが、この情報活動の収集、分析を思いついたのが2代目野村徳七である。その先見の明には驚かされる。戦前、ニューヨークに出張所を設立したのも野村証券であり、こうした進取の気象はいつしか伝統として培われた。利殖―財テクブームが起ると、銀行、保険業界と激しいツバ競り合いを演じながらも、金融戦争の雄としてリーダーシップを握ったのも、こうした伝統によるところが大きい。
目次
大胆な発想転換で凄絶な闘い
「企業情報」で先鞭の徳七の慧眼
ブロードウェイから世界を睥睨
グローバル構想に明日を見る