浮世絵美人解体新書

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  • サイズ B5判/ページ数 207p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784418132553
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

出版社内容情報

浮世絵美人画に特化した一冊。美人画を通して江戸を知る、時代を感じる、そして現代と嗜好が実はよく似ていることに気づかされます。

浮世絵本は数あれど、美人画に特化した本はそうそうありません。世界的にも珍しい男だらけの大都市・江戸で誕生した浮世絵は「美人が見たい」という渇望からスタートし発展していきます。美人画を通して見えてくるもの、それは日本人の嗜好つまり好みです。そして、それは現代のアイドルブームにもつながる源流といっても過言ではありません。肩の力を抜いて「世界選抜」の名画を鑑賞し、絵に描かれた背景を知れば、浮世絵の新しい愉しみ方が見えてきます。

内容説明

やっぱり観るなら、美人でしょ!手タレ、ファッション、チラリズム…“世界選抜”で愉しむ「美人画」ワールド。

目次

第1章 ブロマイド―時代を問わず嗜好が表れる“世間の鏡”(縁先美人図;立美人図 ほか)
第2章 ヌード―女性の体の曲線は世界で最も美しい(入浴図;北国五色墨てつぽう ほか)
第3章 ファッション―あら、素敵な着物!私も着たい(脇息による美人図;立美人図 ほか)
第4章 ニューハーフ―注目!女以上に女を感じさせた女方たち(扇舞図;羽子板を持つ八百屋お七 ほか)
第5章 手タレ―女の美しさの極み‐それは指のしぐさ(扇舞美人図;立美人図 ほか)

著者等紹介

安村敏信[ヤスムラトシノブ]
1953年、富山県生まれ。東北大学大学院修士課程(日本美術史)修了。1979年より板橋区立美術館に勤め、「江戸狩野派の変貌」など江戸絵画の魅力を伝える展覧会を数多く企画してきた。2013年同館館長を退任。萬美術屋として幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロミ

53
面白かった〜!ブロマイド、手タレ、ニューハーフ、ファッション、ヌードなどの項目別に様々な浮世絵を詳細に解説。解説というかツッコミ(?)が軽妙かつ絶妙にふざけていて真面目な人が見たら怒るかも…。浮世絵をこんなに真剣に見たのは初めてかも。江戸時代の柔らかな色彩の浮世絵と比べると幕末明治期の錦絵は顔料がド派手で目がチカチカします。着物の着付けがかなりフリーダムで封建社会を建前にけっこうユルユルだった江戸文化を感じることが出来た。楽しく読めて笑える本でした。2016/03/06

わんこのしっぽ

31
上野で開催されてる浮世絵肉筆画展の予習を兼ねて。内容はいたって真面目ですが解説の切り口が面白い。あとがきの浮世絵をクソまじめに解説しても面白くないと書いてある通り。江戸っ子が浮世絵って~のはなぁ~とポンポンとリズムよく喋ってるような感じの楽しい一冊。2015/11/23

aki

10
(あとがきより)「浮世絵をクソまじめに解説して、どうなる。楽しいわけがないじゃないか」あとがきにあるとおり、楽しく浮世絵を楽しみながら読むことができた。2015/05/16

RIE5

2
解説が素敵。気になるところだけ眺めりゃいいよ、って美人さんらが囁いてる。藍一色で摺られた作品がお気に入りです。2014/07/02

乱読家 護る会支持!

2
お江戸は、各藩の藩士と上方商人の単身赴任者が多く、圧倒的に男性が多かった。で、男たちの妄想や欲求を満たすものとして、浮世絵が売れたようです。吉原のアイドル、ヌード、、今の男性誌の役割をになっていたんですね。。。。なるほろ。2014/04/05

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