出版社内容情報
狂言界の最長老「人間国宝・茂山千作」が四季折々の京都と日本の狂言の真髄に綴ります。東を代表する「野村萬斎」との対談も収録
内容説明
日本の狂言を支える最長老であり、能楽界の重鎮でもある大蔵流狂言師・茂山千作が語る「狂言と京都」。家庭画報本誌の好評連載を大幅に加筆し、新しく、東京の狂言師・野村萬斎氏との対談も収録。
目次
一月 茂山千五郎家の正月
二月 福は内、鬼は外
三月 春めく京都
四月 狂言と桜
五月 葵祭と端午の節句
六月 薪能と川床
七月 祇園祭
八月 お精霊さんとお地蔵さん
九月 京都と狂言
十月 秋祭と千作の『翁』
十一月 茂山家の芸
十二月 笑う門に福来る
特別対談 野村萬斎×茂山千作「東京の狂言師」と「京都の狂言師」
著者等紹介
茂山千作[シゲヤマセンサク]
1919年、三世茂山千作の長男として、京都に生まれる。24年に『以呂波』で初舞台。66年に十二世千五郎を、94年に四世千作を襲名。早くから舞台、映画への出演も多く、新作狂言や復曲にも積極的に取り組む。89年、重要無形文化財各個指定(人間国宝)を受ける。91年、日本芸術院会員認定、2000年には狂言師として初の文化功労者顕彰を受ける。日本の狂言界の最長老として、また茂山千五郎家の重鎮として、国内だけでなく、海外公演でも多くのファンを魅了している
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感想・レビュー
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tama
10
図書館本 狂言検索で発見 2013年に亡くなった4世千作さん好きでした。京都の歳時記と茂山家のこと、狂言のことが千作さんのインタビュー(気楽なおしゃべり)をそのまま記事にした本。記事に出てくる事柄の綺麗な写真も豪華。茂山家は多くの神社・お寺に狂言奉納をしているんですね。秋深い木野愛宕神社での神楽式翁の舞、一度見たい。弟千之丞さんもインタビューに登場。この方、豆腐小僧をやられて不思議なほど可愛かった。お二人とも(千之丞さんの方が先)に亡くなられてますが茂山狂言更なる隆盛を祈ります!2019/05/28