出版社内容情報
"ヨシを刈ってできた浅瀬にコイやフナが産卵に訪れる。漁師の船を水鳥たちが丸い目で見つめている。人は家の中に湧水を引き込んだ""かばた""の水で暮らし、""かばた""にふらりとトウヨシノボリが遊びにくる。里山の写真家が綴る、人と生きものたちが交錯する水辺の物語。"
内容説明
ヨシを刈ってできた浅瀬にコイやフナが産卵に訪れる。漁師の舟を水鳥たちが丸い目で見つめている。人は家の中に湧水を引き込んだ“かばた”の水で暮らし、“かばた”にふらりとトウヨシノボリが遊びにくる。里山の写真家が綴る、人と生きものたちが交錯する水辺の物語。
目次
ある日、不思議な老人と出会った
鮒寿司の香りが浜風の中を漂った
銀色の鱗がさざ波のように輝いた
アメノウオは波の筋を残し一瞬にして消えた
漁師の舟をトビたちが追ってきた
トウヨシノボリが“かばた”の中で微笑んだ
巨大な三角帽子が点在する宇宙に立った
大きな黒いナマズが石の狭間でうごめいた
見知らぬ魚の群れが川底に黒い影を落とした
トンボが頭を傾げ一瞬こちらを見た
小さな路地でコサギと向かい合った
“きれいな水”はすべての命を受け入れる
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年、滋賀県生まれ。写真家。琵琶湖を望む田園風景の中にアトリエを構え活動する。自然と人との関わりを「里山」という空間概念で追い続ける。一方、学生の頃から世界各国に訪問を重ね、熱帯雨林から砂漠まで、生物と人が生きるあらゆる自然を見聞きし取材している。第20回木村伊兵衛写真賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞など数多くの賞を受賞している
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