藍い宇宙―琵琶湖水系をめぐる

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784418045068
  • NDC分類 291.61
  • Cコード C0095

出版社内容情報

"ヨシを刈ってできた浅瀬にコイやフナが産卵に訪れる。漁師の船を水鳥たちが丸い目で見つめている。人は家の中に湧水を引き込んだ""かばた""の水で暮らし、""かばた""にふらりとトウヨシノボリが遊びにくる。里山の写真家が綴る、人と生きものたちが交錯する水辺の物語。"

内容説明

ヨシを刈ってできた浅瀬にコイやフナが産卵に訪れる。漁師の舟を水鳥たちが丸い目で見つめている。人は家の中に湧水を引き込んだ“かばた”の水で暮らし、“かばた”にふらりとトウヨシノボリが遊びにくる。里山の写真家が綴る、人と生きものたちが交錯する水辺の物語。

目次

ある日、不思議な老人と出会った
鮒寿司の香りが浜風の中を漂った
銀色の鱗がさざ波のように輝いた
アメノウオは波の筋を残し一瞬にして消えた
漁師の舟をトビたちが追ってきた
トウヨシノボリが“かばた”の中で微笑んだ
巨大な三角帽子が点在する宇宙に立った
大きな黒いナマズが石の狭間でうごめいた
見知らぬ魚の群れが川底に黒い影を落とした
トンボが頭を傾げ一瞬こちらを見た
小さな路地でコサギと向かい合った
“きれいな水”はすべての命を受け入れる

著者等紹介

今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年、滋賀県生まれ。写真家。琵琶湖を望む田園風景の中にアトリエを構え活動する。自然と人との関わりを「里山」という空間概念で追い続ける。一方、学生の頃から世界各国に訪問を重ね、熱帯雨林から砂漠まで、生物と人が生きるあらゆる自然を見聞きし取材している。第20回木村伊兵衛写真賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞など数多くの賞を受賞している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ニコン

17
【図書館】先月、「家守奇譚」、「偉大なるしゅららぼん」、白洲正子の本などの舞台の琵琶湖を巡ってきました!すっかり琵琶湖にはまったのと、一緒に行った子どもの自由研究の参考にと図書館で借りてきました。著者は里山の写真を多く撮っているカメラマンと思っていましたが、この本は文章が心地よく、著書が撮った写真とマッチしていて映像を見た気持ちになります。琵琶湖はまだまだ見たりなかったので、再度巡る際は自然とも向き合ってみたいと思います。2014/08/02

あおい

0
図書館本。選りすぐられたフォトと読みやすいエッセイ。春夏秋冬、朝昼晩、いつ撮られても今森フィルターを通すとすべてが美しく魅惑的な琵琶湖の風景に魅せられる。。。ときたまある苦手な昆虫のどアップには、ドキッとするけど。。。エッセイで紹介されている常一さんと三五郎さん、発刊当時(2004年)は80才でまだまだ現役の漁師なお二人。ググってみると地元でなかなかの有名人らしく、取材を受けている記事がチラホラ。。。次回は里山散歩の本も読んでみたいと思ってます2017/01/15

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