出版社内容情報
"本書は映画『T.R.Y.』原作で今話題の作家、井上尚登初の中短編集・最新刊。株投資の失敗、住宅購入の無理な借金、突然のリストラ...ささやかな日常生活に忍び寄る人生のリスク。月刊誌 『Men`s Ex』 で好評のうちに連載を終えた小説 『お金持ちになる方法』,『十五中年漂流記』 『住宅病』の三本を収録して単行本化。横溝正史賞受賞作家が挑戦した、笑いあり、涙ありの日常生活ミステリー。"
内容説明
『お金持ちになる方法』―真面目一本槍の父の貯金が全部消えていた理由。『住宅病』―社宅を追い出されはじまった、住宅狂騒記。『十五中年漂村記』―ある日、その辞令は突然やってきた…。笑いあり、涙あり、あなたのリスクの結末は?『T.R.Y.』の横溝正史賞作家初の短篇小説集。
著者等紹介
井上尚登[イノウエナオト]
1959年、神奈川県生まれ。東海大学工学部卒業。会社員、放送作家を経て、1999年『T.R.Y.』(角川書店刊)で第19回横溝正史賞を受賞し、作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mzo
7
久しぶりに井上尚登。さらさら読める短編集でした。読後感かなりよし。ただ『T.R.Y.』のような壮大なコンゲームを書ける著者なので、そういうのをもっと読みたいと思うのは贅沢でしょうか。とりあえず『T.R.Y.』再読しようかな。2014/09/10
はる
4
日常生活の中で誰にでも起こり得るリスクを題材として短編集。 実直で真面目な父の死後、父親が株をやっていたことが解り「なぜ、父親が株をやっていたのか」知りたくなり株を始める息子。夫婦。しかし夫の出した結論は・・・ リストラ対象になったロボット開発者他15名。リストラ村での過酷な試練。そんな時、会社のパソコンにコンピューターウィルスがばらまかれる。 基本的に、この人の本はハッピーエンドorサクセスストーリーだから安心して読める。一五中年漂流記は、なんとも気持ちがいいラスト。 頑張れ、世の中のサラリーマン。2012/07/18
若月
3
短編集。30代男性既婚者サラリーマンは読むと泣く。そして全員が最後の「十五中年漂村記」でヨシ!と拳を握る。2011/10/31
やすひで
3
「リスク」をテーマとしているが本当のテーマは「希望」であるように思わせる好短編集。読後感が良い。「一五中年漂村記」が好み。2010/09/09
つむじ
2
(図書館)リスク=勇気を持って試みる。をテーマにした3編。十五中年・・・は、ちょっと面白かった2016/07/30
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