出版社内容情報
組織論の一分野である組織関係論の若手として期待されていたが夭折した著者。本書が処女作で遺作となった。
こんにち、ほとんど全ての組織は激しい環境変化の渦中にあり、存続も簡単ではない時代になったが、多組織との関係を通じて、これまでの自組織のあり方を見直し、新しい知識を吸収し、よりよい組織に変わるチャンスでもある。また具体的な事例として航空業界のアライアンスにもあたり、その競争の変容も明らかにしている。
「組織を取り囲む環境は、組織間関係という視点からどのように捉えることができるのか」を理論的にまとめた高度な研究書であり、出版の経緯も含め、特に組織論研究者の間で話題になろう。
小橋 勉[コバシ ツトム]
著・文・その他
内容説明
資源依存論の立場に立ち組織間関係論を論ずる、若き研究者の渾身の1冊。今後の日本の組織間関係論の本格的な展開のために必読すべき研究書!
目次
第1部 組織間関係と組織間関係論(組織行動の理解のための環境理解;組織の環境の理解に向けて:資源依存パースペクティブの検討を通じて)
第2部 組織間関係のミクロ視点(環境観:相互依存性と不確実性;不確実性と組織間関係:組織間関係の使い分け;組織間関係についての意味づけ)
第3部 組織間関係のマクロ的視点(マクロ的視点としての埋め込みアプローチ;組織間関係のマクロ的進化:レベルとアプローチの視点から;ネットワークに見る機会の創出と制約:航空業界のアライアンス)
組織の環境と組織間関係
著者等紹介
小橋勉[コバシツトム]
1973‐2016。1995年名古屋大学経済学部卒業。2000年名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。名古屋大学経済学部助手。2003年愛知工業大学経営情報科学部専任講師。2005年愛知工業大学経営情報科学部助教授(准教授)。2009年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員研究員(2010年まで)。2016年同志社大学大学院ビジネス研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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