内容説明
自由と法の支配に象徴される立憲主義へのアフェクションを基調とした独創的な憲法体系の構築など、わが国の憲法学の発展に貢献された佐藤幸治先生の還暦をお祝いし、先生から影響を受けた16名の研究者が、現代立憲主義と司法権をめぐる諸問題を鋭く論考。
目次
自由主義憲法学の課題
自由の理念と憲法思想
プロセス的司法審査理論再論
司法審査の民主主義的正当性と「憲法」の観念―手続的司法審査理論の憲法的地平
憲法学とパターナリズム・自己加害阻止原理
私人間における人権保障と裁判所・再考―私人間効力論を越えて
基本法の人権条項の規範性―第一条二項の成立過程と連邦憲法裁判所の判例を中心に〔ほか〕