内容説明
朝鮮出兵は、陸上では加藤清正、小西行長らの侵攻で、秀吉の思うつぼだった。しかし海上では、朝鮮水軍の雄、李舜臣の活躍によって、日本は連戦連敗…。「李舜臣は、つねに国王の身代わりになって、いくさにのぞんでいるという実感があった…」。秀吉の野望をくじいた李舜臣の実像を史実にもとづいて再現する。秀吉の朝鮮出兵はなぜ失敗したか。救国の英雄・李舜臣と「亀甲船」の秘密を描くノンフィクション。著作活動を通して日韓友好に寄与した功績で、大韓民国政府から表彰された著者の話題作。
目次
朝鮮通信使―通信三使、秀吉に会う
党禍―李朝の東人党、西人党の争い
出兵―日本軍、三十万の渡海
戦乱―小西軍・加藤軍、破竹の進撃
明軍―宣祖王、明に救軍を求める
亀甲船―李舜臣の特殊軍船の活躍
和議―日・明交渉の駈け引き
水戦―秀吉の死と李舜臣の戦死