目次
第1章 激動の明治における囲碁文化(明治維新を迎えるまでの囲碁界;明治維新期の囲碁界;文明開化と新しいパトロンの出現 ほか)
第2章 大正デモクラシーから昭和戦時における囲碁文化(大正デモクラシーに乗る囲碁界;囲碁文化の進展;伝統体制の基である囲碁家元の消滅 ほか)
第3章 昭和戦後から令和に至る平和国家日本における囲碁文化(関西棋院の独立と日本棋院との切磋琢磨;囲碁文化媒体の多様化と実情;囲碁文化発展への取組み ほか)
感想・レビュー
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kokada_jnet
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秋田昇一(1945年生まれ、囲碁文化研究会代表)による江戸時代までの囲碁文化を描いた『囲碁文化の歴史を尋ねる』の続編。明治から令和までの囲碁文化史の本で、今回から櫻井憲一(1946年生まれ、囲碁文化研究会事務局長)が共著者として参加。結末では「この40年間で囲碁ファンは六分の一までに減り」「日本の囲碁文化を維持することは到底不可能」とありこれは正論だが。その流れへの対策としては「小学校、中学校、高等学校の必履修科目にする」「ファスト社会にあわせた、対局自体のDX化」とあるが、これは実行可能なのか、疑問だ。2025/07/14