熱帯植物巡紀―観葉植物の原生地を巡る熱帯・亜熱帯植生誌

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  • サイズ A5判/ページ数 351p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784416913345
  • NDC分類 471.77
  • Cコード C2045

出版社内容情報

室内園芸用観葉植物の原生地を訪ね、亜熱帯・熱帯地域に植生する植物の生理・生態、地域文化をルポルタージュ。

日本では室内園芸植物として親しまれている観葉植物の原生地を訪ね、それらの気候風土における熱帯植物の生理・生態を豊富な写真とともにレポート。サイパン、パラオ、グァム、ポンペイ、ロタ、ジャワ、シンガポール、スマトラ、タイ、雲南、ニューカレドニア、フィジー、キナバル、西表島など13地域にものぼる。属・種・品種の索引、欧文索引付き。

01 サイパン島植生誌…………………………………………25
  サイパンの歴史 26  島最大の町ガラパン 27  太平洋戦争 29  マングローブ 30  
  地球温暖化の影響 32  ラストコマンドポスト 33  バンザイクリフ 38  グロットの植生 39
  バードアイランド 42  トウガラシの歴史 44  キャピトルヒルと聖母マリアの祠 46
  サイパン植物園 50  仏教三大聖樹 57  自然繁殖したティラピア 58  竹の話 58  
  台風のメリット 62  地元の名士J・M・ゲレロ氏 64  シュガーキングパーク 65
  珍しいポトスの花 66  マリアナ諸島におけるサトウキビ栽培 69  アメリカ軍上陸記念碑 72

02 パラオ諸島植生誌…………………………………………73
  コロールの南洋神社 74 ホテル周囲の植生 75  パラオドラセナ 77 
  リン鉱石採掘から過疎化へ 78  コロール市内へ 79  巨大なインドゴムノキ 80
  Tドック 81  パラオ国立博物館 82  マラカル島の漁港と魚市場 85
  カポックノキとカポック繊維 86  ツンベルギアの由来 87 マラカル島の水産試験場 88
  アラカベサン島のリゾートホテル 89  バベルダオブ島マルキョク 90
  イチロー爺さんと酒盛り 91  パラオ松島探訪 93  パラオ松島の壁画 95

03 グアム島植生誌……………………………………………96
  太平洋戦争の激戦地 97  イパオビーチの植生 98  タロフォフォ台地 100  横井ケーブ 100
  市街地の植生 102  パンノキにまつわる悲話 10

04 ポンペイ島植生誌…………………………………………104
  ポンペイ島到着 105  コテージ周辺の植生 106  海岸の植生 107  ケプロイの滝で昼食 108
  ナン・マドール遺跡 110  現地の人の流暢な日本語 111  コロニアの市場 113 
  農業試験場を見学 113  カピンガマランギ村 116 高級住宅地から下町ソケーズへ 117 
  シャカオの儀式 120

05 ロタ島植生誌………………………………………………124
  ロタ島へ 125  サバナ高原に向かう 126  マリアナ固有種 130  ミカンとレモン 131
  サバナ高原の植生 133  平和公園予定地 135  ソンソン村訪問 137 

06 ジャワ島植生誌……………………………………………139
  歴史あるボゴール植物園 140  スマトラオオコンニャク 147  
  オオオニバスの花は夜開く 148  じゃがたらお春 150  板根が見事な大王の木 150
  ロウソクノキ 151  タマン・ミニインドネシア公園 152  ニッケイの話 153
  パラゴムの歴史 155  上質のアブラヤシ油 156  
  バリ島植生誌 157  ティルタ・ウンプル寺院 158  

07 シンガポール植生誌………………………………………161
  都市の植栽 162  シンガポール植物園の歴史 164  
  ヒメショウジョウヤシとショウジョウヤシ 165  フェニックスの名の由来 167  
  ヨウラクボクとサラカ 168  ソーセージノキ 170  パーゴラのトビカズラ属 172
  モダマを発芽させる方法 173  ホウガンノキ 174  大規模開発が進むバタム島 176  籐と藤 176
  マラバルノボタン 178  華僑あるところ必ず関帝廟あり 178  ウツボカズラの宝庫 179
  原生林内の植物 181
  
08 スマトラ島植生誌…………………………………………183
  クアラルンプール市内の植生 184  クアラルンプールの歴史 186  レイクガーデンの国家記念碑 187
  スマトラ島へ 188  コショウの歴史 189  キャッサバとマニホットゴムノキ 191  クワと養蚕 192  
  高原の町ブキティンギ 193  パルプー村でラフレシア探索 194  ボンジョルで赤道をまたぐ 200  

09 タイ植生誌…………………………………………………202
  チャオプラヤー川の大洪水 203  バンコクからシンコーンへ 204  シンコーン市場 207
  ブロメリアの生産地 212  農場周辺の様子 217  紙と紙の代用品の歴史 219
  バンコク郊外の生産者 222  ジャングルカフェ 225  八丈島のヤシ 226  
  ジャングルカフェの農場 228  ワサビノキとワサビ 230  インドボダイジュとシナノキ 232
  遺伝子分類と形態分類 233  多彩なホヤ属 234  チャトチャック市場 235  終わりに 239

10 雲南植生誌…………………………………………………240
  照葉樹林文化の源 241  街路樹いろいろ 242  西山の龍門 244  マツタケ狂騒曲 244
  空港の鉢物 246  西双版納 248  西双版納熱帯植物園 249   

11 ニューカレドニア植生誌…………………………………254
  火を利用する植物 255  馬殺しの木 257  東海岸のヤテ 258  ゴロの滝周辺 262
  イル・デ・パン 264  コギ山の森林 267  ふたたび森林公園へ 270

12 フィジー植生誌……………………………………………272
  ビチレブ島 273  スバ市場 274  サーストン・ガーデン 276  ホテル付近の植生 278
  ゾロ・イ・スバ森林公園 279  ナブア川クルーズ 282  フィジアンビレッジ 287
  ナンヨウリュウビンタイのでんぷん 287  キャプテン・クックと大航海時代 289

13 キナバル山植生誌…………………………………………292
  コタキナバルの市場 293  ホテル周辺の植生 294  キナバル山麓へ 297
  キナバル自然公園管理事務所 299  キスゲ属とノボタン科 301  標高二〇〇〇mの密林 302
  標高二五〇〇mの林内 307  標高三〇〇〇m以上 311  
 
14 西表島植生誌………………………………………………315
  仲間川の貝塚 316  仲間川のマングローブ 317  ヤエヤマヤシの自生地 321
  サキシマスオウノキ 324  イリオモテヤマネコの発見 325  亜熱帯植物楽園由布島 327
  浦内川クルーズと自然研究路 330  木性シダの話 335  原生林に生息する生物 337  白浜港 338

  あとがき 340
  主要参考文献 342  植物名索引 351

【著者紹介】
1942年1月生まれ。1964年、日本大学農獣医学部農学科卒。(株)山手苑代表取締役社長。(社)日本インドア・グリーン協会副理事長、NPO法人観葉植物開発普及協会会長。著書に『熱帯植物紀行』『熱帯花木と観葉植物図鑑』共著(誠文堂新光社)。

目次

サイパン島植生誌
パラオ諸島植生誌
グアム島植生誌
ポンペイ島植生誌
ロタ島植生誌
ジャワ島植生誌
シンガポール植生誌
スマトラ島植生誌
タイ植生誌
雲南植生誌
ニューカレドニア植生誌
フィジー植生誌
キナバル山植生誌
西表島植生誌

著者等紹介

田中耕次[タナカコウジ]
1942年1月生まれ。1964年日本大学農獣医学部農学科(現生物資源科学部)卒業。(株)東京園入社。1982年(株)山手苑代表取締役社長。公的役職:東京グリーンサービス事業協同組合理事長、(社)日本インドア・グリーン協会副理事長、大田花き事業協同組合専務理事を経て、NPO法人観葉植物開発普及協会会長、グリーンコーディネータカレッジなど数校の園芸専門校講師。1986年から2006年まで中央技能検定委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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