出版社内容情報
室内園芸用観葉植物の原生地を訪ね、亜熱帯・熱帯地域に植生する植物の生理・生態、地域文化をルポルタージュ。
日本では室内園芸植物として親しまれている観葉植物の原生地を訪ね、それらの気候風土における熱帯植物の生理・生態を豊富な写真とともにレポート。サイパン、パラオ、グァム、ポンペイ、ロタ、ジャワ、シンガポール、スマトラ、タイ、雲南、ニューカレドニア、フィジー、キナバル、西表島など13地域にものぼる。属・種・品種の索引、欧文索引付き。
01 サイパン島植生誌…………………………………………25
サイパンの歴史 26 島最大の町ガラパン 27 太平洋戦争 29 マングローブ 30
地球温暖化の影響 32 ラストコマンドポスト 33 バンザイクリフ 38 グロットの植生 39
バードアイランド 42 トウガラシの歴史 44 キャピトルヒルと聖母マリアの祠 46
サイパン植物園 50 仏教三大聖樹 57 自然繁殖したティラピア 58 竹の話 58
台風のメリット 62 地元の名士J・M・ゲレロ氏 64 シュガーキングパーク 65
珍しいポトスの花 66 マリアナ諸島におけるサトウキビ栽培 69 アメリカ軍上陸記念碑 72
02 パラオ諸島植生誌…………………………………………73
コロールの南洋神社 74 ホテル周囲の植生 75 パラオドラセナ 77
リン鉱石採掘から過疎化へ 78 コロール市内へ 79 巨大なインドゴムノキ 80
Tドック 81 パラオ国立博物館 82 マラカル島の漁港と魚市場 85
カポックノキとカポック繊維 86 ツンベルギアの由来 87 マラカル島の水産試験場 88
アラカベサン島のリゾートホテル 89 バベルダオブ島マルキョク 90
イチロー爺さんと酒盛り 91 パラオ松島探訪 93 パラオ松島の壁画 95
03 グアム島植生誌……………………………………………96
太平洋戦争の激戦地 97 イパオビーチの植生 98 タロフォフォ台地 100 横井ケーブ 100
市街地の植生 102 パンノキにまつわる悲話 10
04 ポンペイ島植生誌…………………………………………104
ポンペイ島到着 105 コテージ周辺の植生 106 海岸の植生 107 ケプロイの滝で昼食 108
ナン・マドール遺跡 110 現地の人の流暢な日本語 111 コロニアの市場 113
農業試験場を見学 113 カピンガマランギ村 116 高級住宅地から下町ソケーズへ 117
シャカオの儀式 120
05 ロタ島植生誌………………………………………………124
ロタ島へ 125 サバナ高原に向かう 126 マリアナ固有種 130 ミカンとレモン 131
サバナ高原の植生 133 平和公園予定地 135 ソンソン村訪問 137
06 ジャワ島植生誌……………………………………………139
歴史あるボゴール植物園 140 スマトラオオコンニャク 147
オオオニバスの花は夜開く 148 じゃがたらお春 150 板根が見事な大王の木 150
ロウソクノキ 151 タマン・ミニインドネシア公園 152 ニッケイの話 153
パラゴムの歴史 155 上質のアブラヤシ油 156
バリ島植生誌 157 ティルタ・ウンプル寺院 158
07 シンガポール植生誌………………………………………161
都市の植栽 162 シンガポール植物園の歴史 164
ヒメショウジョウヤシとショウジョウヤシ 165 フェニックスの名の由来 167
ヨウラクボクとサラカ 168 ソーセージノキ 170 パーゴラのトビカズラ属 172
モダマを発芽させる方法 173 ホウガンノキ 174 大規模開発が進むバタム島 176 籐と藤 176
マラバルノボタン 178 華僑あるところ必ず関帝廟あり 178 ウツボカズラの宝庫 179
原生林内の植物 181
08 スマトラ島植生誌…………………………………………183
クアラルンプール市内の植生 184 クアラルンプールの歴史 186 レイクガーデンの国家記念碑 187
スマトラ島へ 188 コショウの歴史 189 キャッサバとマニホットゴムノキ 191 クワと養蚕 192
高原の町ブキティンギ 193 パルプー村でラフレシア探索 194 ボンジョルで赤道をまたぐ 200
09 タイ植生誌…………………………………………………202
チャオプラヤー川の大洪水 203 バンコクからシンコーンへ 204 シンコーン市場 207
ブロメリアの生産地 212 農場周辺の様子 217 紙と紙の代用品の歴史 219
バンコク郊外の生産者 222 ジャングルカフェ 225 八丈島のヤシ 226
ジャングルカフェの農場 228 ワサビノキとワサビ 230 インドボダイジュとシナノキ 232
遺伝子分類と形態分類 233 多彩なホヤ属 234 チャトチャック市場 235 終わりに 239
10 雲南植生誌…………………………………………………240
照葉樹林文化の源 241 街路樹いろいろ 242 西山の龍門 244 マツタケ狂騒曲 244
空港の鉢物 246 西双版納 248 西双版納熱帯植物園 249
11 ニューカレドニア植生誌…………………………………254
火を利用する植物 255 馬殺しの木 257 東海岸のヤテ 258 ゴロの滝周辺 262
イル・デ・パン 264 コギ山の森林 267 ふたたび森林公園へ 270
12 フィジー植生誌……………………………………………272
ビチレブ島 273 スバ市場 274 サーストン・ガーデン 276 ホテル付近の植生 278
ゾロ・イ・スバ森林公園 279 ナブア川クルーズ 282 フィジアンビレッジ 287
ナンヨウリュウビンタイのでんぷん 287 キャプテン・クックと大航海時代 289
13 キナバル山植生誌…………………………………………292
コタキナバルの市場 293 ホテル周辺の植生 294 キナバル山麓へ 297
キナバル自然公園管理事務所 299 キスゲ属とノボタン科 301 標高二〇〇〇mの密林 302
標高二五〇〇mの林内 307 標高三〇〇〇m以上 311
14 西表島植生誌………………………………………………315
仲間川の貝塚 316 仲間川のマングローブ 317 ヤエヤマヤシの自生地 321
サキシマスオウノキ 324 イリオモテヤマネコの発見 325 亜熱帯植物楽園由布島 327
浦内川クルーズと自然研究路 330 木性シダの話 335 原生林に生息する生物 337 白浜港 338
あとがき 340
主要参考文献 342 植物名索引 351
【著者紹介】
1942年1月生まれ。1964年、日本大学農獣医学部農学科卒。(株)山手苑代表取締役社長。(社)日本インドア・グリーン協会副理事長、NPO法人観葉植物開発普及協会会長。著書に『熱帯植物紀行』『熱帯花木と観葉植物図鑑』共著(誠文堂新光社)。
目次
サイパン島植生誌
パラオ諸島植生誌
グアム島植生誌
ポンペイ島植生誌
ロタ島植生誌
ジャワ島植生誌
シンガポール植生誌
スマトラ島植生誌
タイ植生誌
雲南植生誌
ニューカレドニア植生誌
フィジー植生誌
キナバル山植生誌
西表島植生誌
著者等紹介
田中耕次[タナカコウジ]
1942年1月生まれ。1964年日本大学農獣医学部農学科(現生物資源科学部)卒業。(株)東京園入社。1982年(株)山手苑代表取締役社長。公的役職:東京グリーンサービス事業協同組合理事長、(社)日本インドア・グリーン協会副理事長、大田花き事業協同組合専務理事を経て、NPO法人観葉植物開発普及協会会長、グリーンコーディネータカレッジなど数校の園芸専門校講師。1986年から2006年まで中央技能検定委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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