出版社内容情報
格子戸、障子、襖、欄間などの建具について、その種類や特徴、歴史から、製作、補修などを網羅した建具の決定版の書籍です。
伝統建具には、板戸、格子戸、障子、戸障子、襖(ふすま)、雨戸、欄間などがあり、寺社仏閣、和風建築物の部屋の仕切りに用いられました。
建具に用いられる「組子」は、釘を使わずに木を組み付ける技術のことで、装飾飾りという用途や権威の象徴的な意味合いもあり、洋風建物が多くなった現在でも、見せる「木組み」の文化として重要な位置づけにあります。
さらに伝統的な建築物の修理のためにもその組み手の構造の知識が必要になっています。
本書は、実際に建具職人の仕事の現場や、組子の組み模様やその組み方、作成の仕方などを紹介し、建具職人のみならず、大工仕事、木工にも関わる人々が興味を持てる内容になっている。
建具とは何か、建具職人の作業場、文化財・有名建築物に見る建具、建具の種類、建具職人が使う道具たち、組子の種類と組合せの応用、組子づくりの技術、建具職人が使う主な木材について
目次
建具の歴史(大徳寺塔頭―玉林院;玉林院―南明庵及び茶室(蓑庵、霞床席) ほか)
建具づくりの現場から(現代の匠に学ぶ―桟唐戸づくりの実践;建具づくりの手道具たち―プロの工夫が活きる手道具の特徴と使い方 ほか)
“伝統技法”組子細工―基本から応用へ感性で拡がる組子の世界(職人が魅せる精緻な技術―細子細工ができるまで;現代に伝わる組子の基本形―さまざまな組子物 ほか)
建具職人と訪ねる文化財(鴫立庵;大磯駅前洋館(旧木下家別邸))
感想・レビュー
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