出版社内容情報
第一線で活躍する大工や職人から教わった、様々な大工道具の研ぎの技法と、研ぎには欠かせない砥石について紹介した実践的な書籍です
木材を加工する上で避けては通れない大工道具の「研ぎ」の技法と、研ぐために必ず使う「砥石」に焦点をあて、道具としての「砥石」の種類を紹介した書籍です。さまざまな大工道具における「研ぎ」の実践を、第一線で活躍する各分野の職人に見せてもらい、その研ぎ方を徹底紹介します。カンナやノミなどの大工道具を扱う人にとっては、自分の持っている大工道具のメンテナンスと、切れ味をよくしておくことは必要不可欠であり、本書は知らなくてはならない知識をまとめた決定版的な書籍といえます。
天然砥石採掘現場から、写真で見る天然砥石の種類、写真で見る人造砥石の種類、砥石の修正や名倉砥石について、砥石の養生方法、研ぎの実践(黒刃から研ぐ鉋身、指物師が実践する鑿の研ぎ、ヤリガンナ、チョウナ、切り出し小刀、剣先しらがき、鉋、溝道具、彫刻刀、丸ノミ…)
目次
今も採掘されている京都の砥石山を訪ねて
砥石に関わるプロ達に聞く天然砥石の魅力(相手の技量を見極め、その人に合った砥石を選ぶ―木村研磨砥石工業所;今も掘り続ける現役の砥石職人―京都亀岡・砥取家;五感を働かせ、最後は自分を信じて選ぶ―千賀工務店・千賀靖俊;大切な砥石を長く使っていくために―天然砥石を養生する;販売店が考える刃物研磨用砥石について―土田刃物店 土田昇)
写真で見るさまざまな人造砥石(今西製砥(株)
ナニワ研磨工業(株)
松永トイシ(株)
シャプトン(株))
大工道具を研ぐ(現場で3分!素早く切れる刃を研ぎ上げる;人気の大鉋はこうして研ぐ;「磨き」作業にも活躍する砥石、玄能を「鏡面仕上げ」に!;鑿、しらがき、筋けひきなど 刃幅の狭い刃物を研ぐ)
合砥の歴史と地質学的成り立ち