出版社内容情報
12世紀ドイツの修道女で薬学士、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのハーブレシピを、日本のドイツ料理のトップシェフ野田浩資が再現
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)、時代を超えて注目をされている12世紀ドイツの修道女です。ヒルデガルトは医学者、薬草学者、そして音楽家でもありました。
多くの著者を残し、生誕900年を祝した1998年あたりから、ドイツだけではなくヨーロッパ各地で、再びヒルデガルトがクローズアップされています。
中世の修道院での自然学に基づいた料理が、ストレスや過食、アレルギーなど現代病ともいえる症状を緩和するための健康料理として見直されつつあるのです。
修道院の食生活は、自給自足を基本とし、野菜を育て、家畜を飼い、パンを焼き、ジャム、チーズ、ソーセージなども自分たちで作る生活。
ストイックとイメージしがちですが、実はとても豊かです。
たっぷりの季節の野菜や果物を中心に、ハーブやスパイスの健康効果を加味したヒルデガルトのレシピは、まさに健康食、ダイエット食として理想的です。
本書は、ヒルデガルトのレシピの研究を長年続けている、日本におけるドイツ料理の第一人者、野田浩資シェフが、日本でも手に入りやすい食材で、できるだけ忠実にヒルデガルトの料理を再現したレシピブックです。
スペルト小麦など、今人気の穀物を使ったレシピも多数。
中世の食文化の考察や、現地紀行も掲載し、ヒルデガルトの足跡をたどる読み物としても楽しめます。
【著者紹介】
野田 浩資:1947年東京都品川生まれ。73年、六本木のチェコスロバキア料理の『キャッスルプラハ』に勤務。その後ドイツへ渡り、シュタイゲンベルガー・ホテル『フランクフルタ-ホフ』『シュタイゲンベルガー・パ-クホテル』にて修業。その後、ベルギ-、モナコ、スイスと各国を渡り修業。帰国後、レストランを開業した後、赤坂のOAGハウス・ドイツ文化会館に『OAGクラブレストラン・クライゼル』出店を経て、『ツム・アインホルン』を開店。日本でもっともドイツの味を感じさせてくれるドイツ料理シェフとして知られている。著書:『野田シェフのドイツ料理』『新・ドイツの森の料理人』『ビールの国の贈り物』『ワイン街道 美食の旅』
内容説明
12世紀、中世ドイツを生きた修道女、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。神学のほか音楽家としても功績を残し、また、医学、薬草学に基づいた数々の健康料理を指南しました。素材の栄養を活かし、ハーブやスパイスをふんだんに使ったヒルデガルトの料理は、800年以上もの時を経て、現代に見直されています。本書は、日本におけるドイツ料理の第一人者である野田浩資が、長年研究をしてきたヒルデガルトの料理を再現し、日本の家庭でも作りやすいようにレシピをまとめました。現代の健康医学につながる興味深いエピソードや、現地取材も満載です。
目次
序章 ヒルデガルトの料理と食文化
第1章 サラダ
第2章 スープ
第3章 野菜料理
第4章 魚料理
第5章 肉料理
第6章 スイーツ
著者等紹介
野田浩資[ノダヒロシ]
東京・六本木一丁目にあるレストラン「ツム・アインホルン zum Einhorn」オーナーシェフ。ドイツをはじめ、ヨーロッパ各国で修行を重ね、帰国後、1994年にレストランをオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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