出版社内容情報
七十二候に季節の花の題材をとりあげて、季節ごとの花を古典から「花言葉」「花の名句」、美しい花のカラー写真を添えて解説。
季節を二十四節に分け、さらに一節を三つに分けると七十二候になります。つまり1年365日を5日ずつ、約1週間ごとに七十二の季節に分けることを「七十二候」と表現します。「二十四節季」は天気予報の解説でもよく出てくるようになりましたが、七十二候も知られるようになりました。本書では七十二候に季節の花の題材を当てはめて、季節ごとの花を古典から引用した「花言葉」「花の名句」、さらに美しい花のカラー写真を添えて解説したものです。中国や日本の古典を研究し、文献を調査して書かれているため、オリジナル度が高く、類書がほとんどありません。本書が出ることで、「七十二候」がさらに広まり、季節の言葉として定着すると思います。教師が国語の授業時の話題として引用したり、気象予報士のコメント・ネタとしての虎の巻としても使えます。言葉のプロ向けとしても。
立春(うめ・梅花馥郁、あしび・馬酔木壷、れんぎょう・連翹粧黄)、雨水(じんちょうげ・ふくじゅそう、しだれやなぎ)、啓蟄(もくれん、こぶし、あんず)、春分(すもも、やえのもも、さくら)、清明(なのはな、かいどう、やまぶき)、穀雨(はなみずき、ぼたん、つつじ)、立夏(きり、あやめ、やまふじ)、小満(うつぎ、そけい、せんだん)、芒種(くちなし、たいさんぼく、ひなげし)、夏至(ほたるぶくろ、あじさい、ざくろ)、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒
【著者紹介】
『ニッポンの二十四節季七十二候』『ニッポンの美しい自然と「四字熟語」』(誠文堂新光社刊)の著者。本業はデザイナーだが、古典の研究者でもある。
目次
梅花馥郁―梅花馥郁たり
馬酔木壺―馬酔木壺となる
連翹粧黄―連翹黄に粧う
瑞香伝芳―瑞香芳を伝う
金蓮貼地―金蓮地に貼る
垂柳漸緑―垂れ柳漸く緑なり
木蓮連咲―木蓮連れて咲く
木筆書空―木筆空に書する
杏花可憐―杏の花可憐なり
李花如雪―李の花雪の如し〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mana
遠い日