出版社内容情報
日本はもとより、世界の人々から愛される街・京都。
その魅力の大きな要素となっているのが数々の寺院、そして日本の美意識の結晶とも言える庭園です。
2018年3月に刊行された「しかけに感動する『京都名庭園』」は、京都の名庭園の歴史やエピソードなどを、
豊富な写真とともに紹介し好評を得ました。
本書はその第2弾として、前書と同じく庭園デザイナーの烏賀陽百合氏が、京都在住のカメラマン三宅徹氏の写真とともに
京都の名庭を18~20紹介します。
主に「石」をテーマに各庭園を読み解き、作庭家が庭園に込めた世界観、思いに迫ります。
掲載予定庭園:
天龍寺宝厳院/修学院離宮/曼殊院門跡/清水寺成就院/東福寺芬陀院/東福寺龍吟庵/妙心寺桂春院/妙心寺東林院/大徳寺龍源院/妙蓮寺/正伝寺/法輪寺(達磨寺)/高台寺圓徳院/青蓮院/常照皇寺/酬恩庵(一休寺)/白沙村荘(橋本関雪美術館)/北村美術館/西村家庭園/ウェスティン都ホテル京都
内容説明
美しい庭には秘密がある。作った者、受け継ぐ者が庭に込めた思いを読み解く。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めん
6
京都に行きたい。掲載の庭園の写真は溜め息が出るほど美しい。ただ、現地に行っても、同様の景色に出逢うことは難しいと知っている。それでも行きたくなる。紹介の20の庭園はどれもが魅力的だが、常照皇寺が特にいい。「森の中を歩き、勅使門の苔むした階段を眺めると、日本のアニミズムとはこういう風景なのだろうと思う」とある。「今にもコダマが出てきそう」とも。静謐さが似合う庭園に流れる風を味わいたい。そして、庭園とは別のコラムも面白い。「京都の市バスは面白い」と。大阪生まれの私には懐かしいエピソードで、ニヤニヤした。図書館2019/07/22
kaz
1
同じ観光スポットでも、メジャーな部分だけではなく、建物から観た庭等もしっかり眺めておきたい。京都に4年間住んでいたのに、もったいないことをしたと思わせる一冊。写真が小さいのがちょっと残念。2019/12/16
Ryuji Saito
0
2023年21冊目。2023/02/18
やまゆき
0
すごく読みやすかったです。京都の寺院はよく行ってましたが、庭よりも内部の仏像や屏風、襖絵に興味がありました。でも庭にも思想があり、日本の四季があり想像力もみんな含めての空間であると認識しました。ひとつひとつゆったりとその空間に浸りたいと思いました。ゆるやかな語り口も心を豊かにしてくれました。ところどころのエッセイも面白かったです。2023/01/27