出版社内容情報
知りたいことがわかると仏像がますます身近になる!
お寺めぐりをするうち、仏像が好きになった! すると……
「如来と観音、見れば違うとわかるけど。わざわざ違う種類を造ったのはどうして?」
「いつの時代の仏像なのか、見てわかるようになりたいなぁ」
「そもそも、なぜ仏像が必要なの?」
等々……興味を持つと、疑問や知りたいことあれこれ浮かんでくるものです。
そんな「仏像好き」の「なぜ?」「なに?」に応えようと、仏像にまつわることを、いろんな角度から探ってみました。
すると、仏像を中心に、日本という国との関係、近隣諸国との関係、世情との関係、
そして、時代を生きた人々の思いとの関係等々……様々なつながりが見えてきました。
そして、「だから、この仏像に心惹かれるんだな」と、自分とのつながりも見えてきたり。
そう、仏像がどんどん身近になってきたのです。
本書を通じて紹介する仏像は、大小のイラストを合わせて約200。
紹介される機会の少ない、室町、安土桃山、江戸時代の仏像にもスポットをあてています。
古代から近代にいたる多種多様な仏像を通じて、仏像の新たな魅力を、ぜひ堪能してください!
内容説明
仏像の背景が見えると、あなたの世界観が変わる!約200点のイラストで仏像を紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
40
この本、良いです。何が良いって仏像をイラストで紹介しているのです。イラストというのは、たとえどのように写実的なものであっても描き手の主観が入り、心に引っかかったところが強調されたり、逆に隠されたりするのです。それは他の人の見方を教えてくれることに他なりません。自分の好み、思考は当然大切ですけれども、他の人見方を知るのことは、とても、とても有益です。それだけではなく、時代を追った紹介の仕方もわかりやすくてありがたいのです。ああ、當麻寺の弥勒ほとけさま、東大寺戒壇堂の四天王さまにまたお会いしたくなりました。2019/07/24
たまきら
32
ティーンズコーナーから。ギャラリーエフの蔵が深大寺へ移築されることになり、自分が全く仏像について知らないことに気づきこの本を手に取りました。流れがとても分かりやすく紹介されていますが、自分は関東の人間なので関東の素朴な仏像とか由来をお寺ごとに学べる本が向いているのかもなあ。深大寺の仏像を拝見しながら色々教えていただきましたが、仏像の素晴らしさって人間の努力の美しさなのかなあ…と感じました。今度先生に聞いてみよう。2022/04/17
魚京童!
18
これめっちゃ面白い。すごいいい本だ。なんだろうね。何がいいんだろうね。文字が細かい気がするけど、へーってずっと言ってられる。それだけ知らないってことなんだろうけど、だから愉しい。だいたいこれまで知ってることしか本で読まなかった。知らないことが素晴らしい。私にはまだ知らない世界がある。そんな気にさせてくれる。2022/03/19
れい
5
【図書館】いつ読み終えたのか定かでないので、今日付けで。時代によって仏像の姿にも流行り廃りがあること、造り手によって、仏像の表情やその表現に少なからぬ違いがあることなどを確認できた。造り手、パトロン、これを拝んできた人たちなどの思いがこれらの仏像に注ぎ込まれているとしたら、とてつもなく重い存在だと思う。2020/05/20
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
4
「出家なう。」と言うアプリゲーにハマり、仏像に興味がわき、借りて来た👍️🤭 割りと身近にあるのに結構知らない事だらけで、大変勉強になりました。 美麗なイラストも見やすくてステキ❗2019/10/05